医療法人社団 仁智会

花*ひろば

今のところ暖冬…金沢の冬の庭を演出

春日花アレンジ

暖かい冬…

年が明けても、今のところ雪が降らない金沢の冬です。
暖冬、大歓迎ですが、お庭の冬景色を楽しみたい方にはちょっと物足りないかもしれませんね。
松や椿、梅など、金沢の庭に植えられている樹木は常緑樹が多く、この時期はふんわりと積もった白い雪と葉や花とのコントラストがとても美しいですからね。

春日ケアセンターと春日ケアレジデンスでは、金沢の冬の庭をイメージした花アレンジがお目見えです。

金沢春日ケアレジデンスの花アレンジです。
赤色を基調とするグラデーションでコーディネートされています。
次々と花開いて、枝を賑わせているのは木瓜の花ですね。
そして、足元にはおなじみの椿です。
しっとりとした深紅のお花は、カップの形に開花し、アレンジ全体を立体的に奥行きのあるアレンジに見せています。

椿の葉の艶やかさを楽しむ

このアレンジの見どころは、椿の葉です。
いつもロビーの花のアレンジを手掛けてくださっている花あしらい「セレソ」の北原サクラさんによると、「木瓜の紅色、椿の赤、そして光沢ある椿の葉の緑色のコントラストを楽しんでいただきたいです」とのこと。

艶やかな葉の表面に光が反射して、きらきらと輝いています。
椿は常緑樹なので、冬でも青々とした葉で覆われています。
どんな環境でも耐えられるように、葉の表面には、蝋(ろう)が浸透していて、強い光や紫外線から葉を守り、気孔以外から水分が奪われるのを防いでいるそうです。

うんちくは横に置いておき、椿に舞い散る雪…今年はまだ見られませんね。
紅白、そして深い緑色の鮮やかなコントラストは金沢の冬の風物詩でもあります。
春までには、見る機会があるかもしれません。

 

雪の中でうごめく春の芽吹き

こちらは、金沢春日ケアセンターの花アレンジです。
白と薄い黄色のグラデーションが、雪、そして早春の芽吹きを感じさせます。
ユリ、ストックも白でそろえ、スイートピーの薄い黄色は、この時期に旬を迎える水仙のようにも見えます。

雪柳の小さな白い花、黄色の小花を枝いっぱいにつけている青文字がアレンジ全体を包み込んで、動きのあるものにしています。青文字はクスノキ科の樹木で、葉に先立って小さな花が咲きます。枝が青みがかっていることから、青文字と名づけられたそうです。

同じクスノキ科で黒文字という樹木もありますが、こちらは楊枝の材料として知られています。黒い樹皮が残った高級な楊枝、茶席の生菓子などをいただく際に使いますよね。

冬から春へ、旬のお花を楽しみながら、季節の移ろいを感じて過ごしたいですね。