2020年03月12日
当法人では、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策の一環として、金沢春日ケアセンターの玄関口やロビーに除菌剤をしみこませたマットを設置しました。入館する職員や関係者の足元を清め、ウイルスや雑菌を館内に持ち込まないようにするのが狙いです。
当法人では、介護老人保健施設をはじめ、ケアハウスなどの入所施設、デイケアやデイサービスなど通所系サービス、クリニックと多数の高齢者介護、医療事業を展開しています。新型コロナウイルス感染の情勢をみると、高齢者を感染から守る対策が急務と判断しました。2月下旬より、入所高齢者とご家族の面会制限などは行っておりますが、外部との完全な遮断は不可能で、ウイルスなどの持ち込み防止策にてこ入れをしたいと思案しておりました。
北陸大学の武田幸男教授のアドバイスを受けて導入
そこで、北陸大学経済経営学部の武田幸男教授からの提案とアドバイスを受け、玄関口やロビーにアルカリ性の除菌薬をしみこませたマットを置くことにしました。マットで靴の裏をぬぐうことで、外からの菌やウイルスの持ち込みを最大限減らすという効果が見込めると考えています。除菌剤は、ホタテ貝殻焼成パウダーを使用。環境にも優しい天然成分で、人体には無害のものです。
人体や環境にやさしい除菌剤を使用
当法人では、足元の除菌対策を通じて、施設内で働く職員同士での感染も予防し、安心して働くことのできる環境を整えることにもつなげたいと考えています。北中勇理事長は、「新型コロナウイルス対策として何が効果があるのかまだ分かっていない。手探りでもご利用者や職員を感染から守る策を講じていきたい」としています。
空港、駅、デパート、飲食店、ホテル、学校でも導入を呼びかけたい
なお、このような菌やウイルスの持ち込みを足元に注目して予防する取り組みは、現段階では全国に先駆けた活動となります。除菌や感染予防の効果を検証しながら、「玄関口床除菌プロジェクト」と銘打ち、病院や介護施設をはじめ、人が多く出入りする空港、駅やデパート、飲食店、ホテル、学校、公共施設などでも玄関口の除菌対策として取り入れていただけるよう呼び掛けていく予定です。