2016年12月05日
介護老人保健施設・金沢春日ケアセンターで介護士を務める西川真樹さんほか3名のスタッフは、平成28年9月14~16日に大阪市内で開かれた第27回全国介護老人保健施設大会で、4年間をかけて利用者さまの転倒を減らすことができた予防策と成果についてポスターを使って発表しました。
テーマは「この事故対策に悔いは残さない!!~転倒危険度No.1のフロアが取り組んだ4年間の軌跡~」です。
西川さんは「転倒事故を前向きに受け止め、攻めの対策をしてきたプロセスについてチームで取り組んだ成果について自信を持って示すことができました」と話しています。
大阪大会では、他県の医療・福祉関係者からも注目度の高い発表となったそうです。転倒の予防策をきっかけに介護全般にわたる相談を寄せる他県の福祉関係の方もいて、手ごたえを感じたそうです。
西川さんが担当する老健のフロアは平均年齢が90歳と高齢で認知症の方も多く、加齢に伴う筋力の低下や危険に対する認識が乏しい方もいらっしゃいます。このため、日々の見守りや手厚い介護をしていても転倒のリスクが高いのが課題でした。
介護技術のアップとともに、それぞれの利用者さまが持つ能力を最大限に生かした動作ができるように、動線上に支えとなる手すりやそれに代わるものを置くなど生活環境面での工夫を多職種のチームで検討したところが今回の取り組みの特徴です。スタッフが共有できる転倒・転落アセスメントシートや予防・実施対策後評価シートを作成し、転倒事故が起きた場合もその要因をフィードバックすることで再発防止を徹底しま
した。
今回は、利用者さんが安心して、質の高い生活を送ることができるようにとの思いから西川さんたちが奮闘してきた様子をご紹介します。
「この事故対策に悔いを残さない!!
~転倒危険度NO.1のフロアが取り組んだ4年間の軌跡~」