2020年06月19日
金沢春日ケアセンターには3名の言語聴覚士が勤務しており、言語のリハビリの他、飲み込み(嚥下)の評価を行って食事形態のアドバイスを行なっています。
現在、コロナ感染対策としてリハビリスタッフは担当部署を決めて専任にし、ほかのリハビリスタッフはその部署への直接の出入りを制限しています。
そんな中、「利用者様の食事形態が合っているか確認してほしい」とのフロアスタッフの要望に応じて、アイパッドを使いオンラインで嚥下評価を行ってみることになりました。
普段なら言語聴覚士が食事をする利用者さまの喉に聴診器を当てて飲み込みの音を聞き、口腔内の残渣を確認したり、会話する声を聴いたりしながら評価を進めていくので、オンラインでうまく評価ができるか不安もありましたが、カメラの映像は想像以上に鮮明で、口の中を撮影していただくと歯の並びや口の中に残っている食べ物も確認できました。
また、普段からどのようなスピードで食事を食べているか、声がかすれたりゴロゴロしていないかをフロアスタッフと対話しながら確認し、「おかずの水分にトロミを付けること」や「食事スピードが速くならない様に適宜声をかけること」などを相談しながら提案することができました。
さらに、利用者様もアイパッドに映る言語聴覚士に声をかけて下さり、意外にも楽しい食事の時間となりました。
もちろん、カメラを通してではできないこともありますが、今後のコロナ感染拡大に備え、また、新たな業務の可能性を模索するという意味でも大事な一歩となりました。