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「我慢せず、あきらめずに生きる」お手伝いをします

金沢南ケアセンター
老健支援相談員・施設ケアマネジャー
相談課 主任
入職年:平成14年

◆資格
社会福祉士、主任介護支援専門員

Interview

インタビュー

Q.高齢者施設の相談員として仕事をしてみようと思われたきっかけはありますか?

社会にとって絶対的に大切な仕事にやりがい

A.私が仁智会に就職したのは、公的介護保険制度が始まって2年後の平成14年。日本が、将来迎える超高齢社会に向けて、制度面や人材育成など色々と体制を整えたばかりの頃です。当時、今後『介護』に人も時間も必要となることは必然で、この“社会にとって絶対的に大切な仕事”にやりがいを求めて、高齢者福祉の世界に飛び込みました。この仕事を始めて感じたのは、介護が必要となった時、人は様々な事を我慢しなければいけなく、そして諦めなければいけないと感じている方がとても多いという事。これまでたくさんの苦労をして生きてこられた方々が、少しでも“我慢せず諦めずに生きる”事のお手伝いが出来ればと思っています。

Q.相談課では、どのような仕事をされていますか。

A.相談課では、金沢南ケアセンターのサービス(老人保健施設・通所サービス・ショートステイ・訪問サービス・グループホーム・ケアハウス・クリニックなど)をご利用いただくための相談や調整、準備を行っています。そして利用がスタートしてからは、利用者さまやご家族からの日常的なご相談をお受けすることが主な仕事です。その他にも、地域のボランティアさんの受け入れや地域への貢献活動(リハビリスタッフによる体操教室や相談員による介護相談会など)の調整を行っています。

Q.相談課はサービス利用の最初の窓口でもあります。利用者さまに最適なサービスを検討するために、どのようなことに気を配っていますか。

まずは、“お困りごと”を丸ごと受け止める

A.一般の方はもちろん、ケアマネジャーさん、医療機関のソーシャルワーカーさんからのお問い合せが多いのですが、みなさんに共通するのは、“お困りである”こと。例えば、「最近じいちゃんが、家に閉じこもって寝てばかり・・。寝たきりにならないか心配・・・。」(ご家族より) とか、「今まで何とかお一人で生活出来ていたのに、入院したことにより状態が大きく変わった。退院日が迫っているのに自宅に帰るには不安が強い。退院後、老健を利用できないか?」(医療機関の相談員さんより)など。そのお困りごとを、まずは丸ごと受け止めて、何とか南ケアセンターのサービスを利用いただくことで解決できないかを一緒に考えたいと思っています。

相談員の大切な役割のひとつは、“お困りごと”を抱えたみなさんと施設の間に立ち、スムーズにサービスをご利用いただけるようコーディネートすることです。その中で、常に心がけている事は『誰にとっても気軽に相談できる場所、そして気軽に相談できる人』であることです!遠慮しないでご相談いただくための姿勢や雰囲気づくりを常に意識し、また、信頼関係が築けるよう日々の努力が必要だと思っています。

Q.南ケアセンターの老健では、利用者さまのご自宅への復帰支援に力を入れています。具体的にはどのようなサービスを進めていますか。

在宅復帰支援―住み慣れた自宅での暮らしをしっかり支える老健でありたい

A.利用者さまの在宅復帰支援は、老健に求められている大切な役割です。リハビリ、介護者のレスパイト(介護者のリフレッシュ)、夏期・冬期の厳しい気候の間やサービスの調整の間、住宅改修の間の生活場所として、あるいは介護者への介護指導など、ご利用の目的は様々です。介護職をはじめ、医療、看護、リハビリなどの専門職がいて、多様な在宅サービスを備えた南ケアセンターだからこそ、利用者さまやご家族の様々なニーズにこたえる在宅復帰支援が実現できると思っています。


〈病院を退院し老健に入所され、その後在宅復帰された方のご家族の言葉より〉
「入院中は、母の自宅での生活は諦めかけていました。でも、南ケアセンターに移ってから、本人のリハビリはもちろんだけど、私達家族にもいろんな事を教えてもらい、無事に家に帰ることができました。今は、デイケアとショートステイを利用しながら自宅で暮らしています。リビングのいつもの特等席にいる母を見ると、すごくいい顔をしていて、本当に帰ることができて良かったなぁって思っています。」

ご高齢となり、また、ご病気も重なり、介護が必要な状態になっても、やはり住み慣れた自宅で暮らしたいと思うことはとても自然なことです。自宅で担ってきた役割が変わっても、それでもご家族に囲まれ、ご自宅のいつも居た場所にいらっしゃるということ、そのことにとても大きな意味があると私たちは思っています。これからも“ご自宅で過ごす時間”を全力で応援させて下さい。