医療法人社団 仁智会

花*ひろば 2019年06月一覧表示

ご縁のエネルギー感じるレクルームに「寄るまっし!」

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館内の人気お散歩スポット―7階レクレーションルーム

金沢春日ケアセンターの7階最上階に行かれたことはありますか?
7階は、ワンフロアすべてが広いホールになっています。
体育館とまではいいませんが、天井も高いのでとても開放的です。
利用者さまの毎月のお誕生会などで利用することが多いですね。

レクレーションルーム

 

ホール

普段は照明も消して、静かな広い空間となっていますが、
実は、利用者さまのお散歩スポットとして人気なんです!

レクルームの作品にグローズアップ

ということで、今回はこのレクルームに飾ってある作品を少しご紹介します。

アップライトピアノの上に飾られている青と白の幻想的な作品。
これは、加賀友禅です。絵画に見えますが、よく見ると艶やかな染め布です。
日展作家の田嶋秀之さんの作品「巣立ち」です。
手前のほうは、白い鳥のようにも見えます。はるか宇宙までつながっているような渦とともに、
空間にさらに広がりを感じる近未来的な趣がありますね。

加賀友禅の染め額

 

続いて、大型の写真です。
乗鞍岳の雄大な自然を切り取った風景写真は、眺めているだけで、
まるで自分が信州の高原にたたずんでいるかのような不思議な気持ちになります。

乗鞍高原写真この大型写真は、岸本公蔵さんが撮影しました。名古屋出身のアマチュア写真家です。
岸本さんの姪にあたられる安井未星さん(染色家・金沢市在住)のご紹介で、
金沢春日ケアセンター1階のグリーンケアメッセのミニギャラリーで写真展を開いた後、
ご寄贈いただき、そのままレクルームで飾らせていただくことになりました。

岸本さんは、仕事で赴任された四国で自然の豊かさと人々の暮らしに触れて、
日本の原風景、日本の風土を表す写真を撮りたいと思い立ったそうです。
仕事をリタイアされた後、がんと闘いながらも日本全国、海外にも被写体を求めて写真を撮り続けました。
写真展にも出品されライフワークとして撮影に臨んでいた矢先、昨年、お亡くなりになられました。
その写真作品の数々から放たれる生命の息吹、力強さには圧倒されるものがあります。

姪の安井さんの草木染の作品を2年前の春にミニギャラリーで展示いただいたご縁で、
今回岸本さんの写真にも出会うこととなりました。

「ご縁」というものの深さ、不思議さ、そして有難さを改めて感じますね。
様々な方との出会い、目には見えない力を得てこの春日ケアセンターも支えられているということを実感します。
レクルームにお立ち寄りの際は、ぜひ作品にも目を止めて、エネルギーを感じていただきたいと思います。

このレクルーム、広いベランダもあります。
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の颯爽とした走行も間近で見ることができます。
夏に恒例の花火大会もきれいに見えますよ。

レクルームベランダ

 

はかない青春、煙と共に去りぬ

春日花アレンジ

煙のような、綿菓子のような…けむりの木

今回ご紹介するのは、金沢春日ケアセンターロビーの花アレンジです。
あっという間に夏の到来、花アレンジの主役はヒマワリ。

 

春日花アレンジ写真

黄色い花は、ロビーをぱっと明るくしてくれます。
その隣には、何やら綿毛のようなふわふわしたものが…。
薄い紫のふわふわの正体は、「煙の木」という木です。英語名ではそのまま訳して「スモークツリー」。

 

煙の木このふわふわしたものは、花の後に残った軸の部分。
種を遠くに飛ばすように進化しているのだといいます。雌株にのみふわふわが付いているとのこと。
思わず触ってみましたが、ふわふわというよりゴワゴワしていました。
ウルシ科なので、かぶれる可能性があるとのこと。あまり触らない方がいいみたいです…。

この「煙の木」、花言葉は「はかない青春」。
短い青春を、煙がすぐに消えてなくなる様子に例えたのでしょう。
そう思ってアレンジを眺めると…、みなさんもいろいろな光景が思い出されるのではないでしょうか。

季節と思い出を感じる花アレンジ

花アレンジを愛でながら、季節を感じ、そしてご自身の人生の軌跡、大切な思い出を振り返るきっかけになればいいなと思います。

暑い夏がもうすぐそこまで来ています。
皆さまも、体調にお気をつけてお過ごしください。

ヒマワリ