医療法人社団 仁智会

花*ひろば 2021年11月一覧表示

金沢のお背戸の秋をここで。皇室ゆかりのお印の木も色づく

ブログ春日

ヤマボウシ、アラカシ、キンモクセイ、モッコク…
秋色に染まるなじみの樹々
金沢のお背戸を演出

金沢春日ケアセンターの“自慢”の一つは、施設をぐるりと囲む植え込みです。
四季折々の花や葉を楽しめるよう様々な草木をあしらっています。
当施設も元菊町に移転新築して来年には15年目を迎えます。
移転当初植えた細くて小さかった苗木もすくすくと伸び、すっと背の高い成木へと成長しています。

秋真っ盛り。
赤や橙色に染まった葉が風に揺れ、小径に木の実がころんと転がる。
金沢の町家には、家の前や後ろにちょっとした庭があって、草木や小池、飛び石をしつらえ「お背戸」と呼んでいます。季節の変わり目には植木職人さんが訪れ、枝を剪定し、雪吊りを施すなどていねいにお手入れをして次の季節を迎える準備をする、そんな文化があります。

金沢春日ケアセンターの植え込みからも“お背戸”のような身近な風景を感じていただけます。
真っ赤な実がかわいらしいモッコク、なじみの芳香と橙色の花をつけるキンモクセイ、白い花が特徴的なヒイラギキンモクセイ。夏に白い花を楽しませてくれたヤマボウシは、黄色や赤に染まった紅葉の衣装をまとい衣替えです。

 

赤い実のモッコク

 

モッコクの枝。赤と緑のコントラストがきれい。

おなじみのキンモクセイ

 

白い花が特徴のヒイラギキンモクセイ

 

 

紅葉がいろづくヤマボウシ

足もとを見ると、かわいらしいドングリ達。アラカシの実です。アラカシは、石川県より西側の温暖な地域に植生するブナ科の常緑樹です。菊に似た黄色い花を咲かせるツワブキも満開で、木々の足もとを彩っています。

 

アラカシの実

 

 

ツワブキの花

 

皇室ゆかりのお印の木
ゴヨウツツジ、コウヤマキ

そして、皇室ゆかりのお印の木「ゴヨウツツジ」と「コウヤマキ」。
ゴヨウツツジは愛子さまの、コウヤマキは悠仁さまのお印です。
3年前に撮影したそれぞれの写真と比べると、幹も太く背丈もずいぶんと大きくなりました。

お子さまへの願いを込めて…

ゴヨウツツジは、初夏に真っ白な花を一面に咲かせます。天皇陛下と皇后陛下が「純白の花のような純真な心を持って育ってほしい」という願いを込めて愛子さまのお印にしたそうです。
コウヤマキは、まっすぐ上にのびて樹木全体が円錐形をしているのが特徴です。針葉樹ですが、葉に触れてもやわらかく痛くありません。秋篠宮ご夫妻が「大きく、まっすぐに育ってほしい」との思いで選んだそうです。

皇室のお一人お一人が持つお印。お子さまへの願いや思いを込めてご両親が選んだお印はきっと生涯本人の命と心を守るものとなるのでしょう。最近は皇室の話が話題になることも多いですが、ゆかりの木々を大事に育てながら、その成長を眺めていると、温かく見守っていきたいなという気持ちになります。

ゴヨウツツジ(2021年11月撮影)

 

3年前にはまだ背丈も小さい若木でした。(2018年5月撮影)

 

ゴヨウツツジ、うつむき加減の白い花が特徴(2018年5月撮影)

 

花も葉っぱも5枚ずつ輪生する(2018年5月撮影)

 

全体が円錐形にまとまるコウヤマキ(2021年11月撮影)

 

まっすぐな幹と凛とした立ち姿が美しい(2018年5月撮影)

季節の移ろいを楽しむ工夫と心を

金沢春日ケアセンターはJR金沢駅にも近く、目の前はまめだ大通りが走り、日中は交通量も多い街中にあります。
しかし、一歩敷地に入ると木々の葉が触れ合う音や花の香り、色を味わう憩いの場となっています。
利用者さまもご家族も、職員も散策したり、出入りの際にちょこっと季節の景色を楽しんでいます。
よく、おしゃべりの話題にもなりますよ。

介護施設だからこそできる、金沢ならではの季節の移ろいを楽しむ工夫と心を少しでも感じていただけたらと思っています。

カニ漁解禁、“春日市場“でも初売り

ブログ春日

金沢の冬はカニがいなくちゃ始まらない

11月6日に今年のカニ漁が解禁になりました。金沢春日ケアセンターの1階にある近江町市場ならぬ“春日市場”でも初売り開始です。足先までしっかりと身の詰まった食べ応えのあるズワイカニがお目見えですよ。

白い模造紙に朱色を塗り、ところどころ白い筋も見え隠れしているところがまさに本物。甲羅の黒い斑点も添えられているほどのこだわり様。

こちらが、近江町市場に並ぶカニ。こちらも、もちろんおいしそう。解禁日から始まる恒例のカニ汁まつり、今年は残念ながら中止のようです。

今期は、雄のズワイガニ「加能ガニ」は3月下旬まで、雌のズワイガニ「香箱ガニ」は12月末まで店先に並ぶそうです。