医療法人社団 仁智会

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ONE TEAMで飛躍の年に…

ブログ春日

ラグビー日本代表のスピリットに学ぶ

今年もあと三日となりました。
「令和」という時代の変わり目を体感し、強烈な台風被害に見舞われ、東京オリンピックへのカウントダウンンなどを意識しているうちに、あっという間に年末を迎えました。

金沢春日ケアセンターや春日ケアレジデンスの玄関にも門松がお目見えし、新年を迎える準備が整いました。

ケアレジデンスの門松

金沢春日ケアレジデンスの玄関にお目見えした門松

今年は特に、ラグビーワールドカップで初のベスト8入りと躍進した日本代表の戦いが記憶に残っていますね。流行語大賞にも選ばれた日本代表のスローガン「ONE TEAM」は、ラグビーだけでなく、様々な場面で心に響く方も多いのではないでしょうか。

ジェイミー・ジョセフヘッドコーチが、今回、初めて代表入りした選手も多いチーム編成となった中で、「一体感のある組織づくり」を目指すために、選手たちと一緒に決めたキーワードだったそうです。

ラグビーワールドカップ

one for all, all for one-勝利、目標のために

一体感のある組織。スポーツチーム、企業とはそうあるべきだとは分かっているけれども、これが意外と難しい。ONE TEAMと同じような言葉で、ラグビーでよく使われるキャッチフレーズに、one for all, all for one があります。直訳すると、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」。自分勝手なプレーをすることが望まれないラグビーでは、このことをいつも意識していなければならない―。小学校時代からラグビーに打ち込んできたことで知られる東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗元総理大臣は、今でも良くこの言葉を口にしています。

目標のために、自分に何ができるかをを問う

後半のall for oneは、「一人のために」という意味のほかに、「勝利のために」という意味合いもある聞いたことがあります。「勝利のために」つまり、「目標のために」ということでしょうか。

翻って、私たちが取り組む高齢者の介護サービスでも、one teamとならなければならない場面は多々あります。利用者さまが自立して生活できるように、よく生きることができるように、医療、看護、介護、リハビリなど各専門職がプロとしての最大限の力を発揮し、集結する。利用者さまの命を守る現場だけに、時に、真剣に本音をぶつけ合うことで意見の相違や食い違いも生じます。

そこで問われるのが、コミュニケーション力です。意見を出し合い、同じ目標や目的のためにそれぞれがどう動くか、協力し合えるのかをていねいにすり合わせていく。そして、そこにはもちろん利用者さまやご家族もチームの一員として入っていただき、一緒にスクラムを組む。このことが、よりよい介護、ケアへと結びつくのだと改めて考えさせられます。

今年は、「働き方改革」の実働元年でもありました。各企業、組織が社員や職員の働き方の見直しに入っていますが、働く時間、休みの量を見直すだけでなく、それぞれがどんな目標に向かって、どういうチームとして臨むのか、そのことも同時に問われているのだと思います。

少々難しい話の展開になってしまいましたが、今年も、利用者さま、ご家族、そして地域の方々とともに歩むことができて大変感謝しております。ありがとうございました。

皆さまにとりましても、新しい年が素晴らしい一年になることを祈念しております。
どうぞ、よいお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

ご縁のエネルギー感じるレクルームに「寄るまっし!」

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館内の人気お散歩スポット―7階レクレーションルーム

金沢春日ケアセンターの7階最上階に行かれたことはありますか?
7階は、ワンフロアすべてが広いホールになっています。
体育館とまではいいませんが、天井も高いのでとても開放的です。
利用者さまの毎月のお誕生会などで利用することが多いですね。

レクレーションルーム

 

ホール

普段は照明も消して、静かな広い空間となっていますが、
実は、利用者さまのお散歩スポットとして人気なんです!

レクルームの作品にグローズアップ

ということで、今回はこのレクルームに飾ってある作品を少しご紹介します。

アップライトピアノの上に飾られている青と白の幻想的な作品。
これは、加賀友禅です。絵画に見えますが、よく見ると艶やかな染め布です。
日展作家の田嶋秀之さんの作品「巣立ち」です。
手前のほうは、白い鳥のようにも見えます。はるか宇宙までつながっているような渦とともに、
空間にさらに広がりを感じる近未来的な趣がありますね。

加賀友禅の染め額

 

続いて、大型の写真です。
乗鞍岳の雄大な自然を切り取った風景写真は、眺めているだけで、
まるで自分が信州の高原にたたずんでいるかのような不思議な気持ちになります。

乗鞍高原写真この大型写真は、岸本公蔵さんが撮影しました。名古屋出身のアマチュア写真家です。
岸本さんの姪にあたられる安井未星さん(染色家・金沢市在住)のご紹介で、
金沢春日ケアセンター1階のグリーンケアメッセのミニギャラリーで写真展を開いた後、
ご寄贈いただき、そのままレクルームで飾らせていただくことになりました。

岸本さんは、仕事で赴任された四国で自然の豊かさと人々の暮らしに触れて、
日本の原風景、日本の風土を表す写真を撮りたいと思い立ったそうです。
仕事をリタイアされた後、がんと闘いながらも日本全国、海外にも被写体を求めて写真を撮り続けました。
写真展にも出品されライフワークとして撮影に臨んでいた矢先、昨年、お亡くなりになられました。
その写真作品の数々から放たれる生命の息吹、力強さには圧倒されるものがあります。

姪の安井さんの草木染の作品を2年前の春にミニギャラリーで展示いただいたご縁で、
今回岸本さんの写真にも出会うこととなりました。

「ご縁」というものの深さ、不思議さ、そして有難さを改めて感じますね。
様々な方との出会い、目には見えない力を得てこの春日ケアセンターも支えられているということを実感します。
レクルームにお立ち寄りの際は、ぜひ作品にも目を止めて、エネルギーを感じていただきたいと思います。

このレクルーム、広いベランダもあります。
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の颯爽とした走行も間近で見ることができます。
夏に恒例の花火大会もきれいに見えますよ。

レクルームベランダ