春日ケアの中庭は宝石箱
ブログ春日花アレンジ
ブログ春日花アレンジ
春日花アレンジ
コロナ、コロナで閉塞感たっぷりの毎日。
感染者の数に振り回され、不安な気持ちはぬぐえませんが、何とか気持ちを前向きにしたいですね。
当法人でも老人保健施設やケアハウスの利用者さまとご家族の面会制限を続けています。
感染のリスクから利用者さまを守り、でも少しでも気持ちが楽になるような工夫ができないかを考えております。
毎週、生け替えをしているロビーのフラワーアレンジも金沢春日ケアセンターの方ではしばらくお休みしています。
隣接するケアレジデンスのロビーでは続けております。
今回は、ケアレジデンスのお花をご紹介します。
桜をメインにしたアレンジです。
ご覧ください!彼岸桜の見事な枝ぶり。
彼岸桜は、ほかの桜よりも一足早く花開くのが特徴です。
彼岸桜の花言葉は「心の平安」です。新型コロナウイルス感染拡大で社会全体が不安に陥る中、堂々と咲き誇る桜の姿を眺めながら、揺れ動く気持ちにも落ち着きを取り戻したいものですね。
そして、桜の足元を彩るのは、元気なオレンジ色のフリージア「エアリーフローラ」です。
花びらが幾重にも重なり、軽やかに、そして上品に舞っているよう見えます。
エアリーフローラは、ご存じの方も多いと思いますが、2017年に誕生した石川県産のフリージアの一つです。
石川県産のフリージアは、これまでに赤、桃色、紫、オレンジなど様々な色合いの花が10品種ほど開発されてきました。単独でも存在感のあるもの、ほかの花との色合わせがしやすいものなど様々な品種があります。
エアリーフローラの「エアリー」は優雅な、軽快なという意味があり、フローラは豊穣をつかさどる女神という意味です。花言葉は旅立ちを祝う、そして希望です。
社会不安に包まれている中でも、新生活に希望を託す学生さんや社会人の方も多いと思います。
日常を取り戻した時には、いろいろな考え方や価値観が変わり、全く違った社会に変容しているかもしれません。
本当に必要なもの、大事にしたいものは何なのか、そして、自分にできることはどんなことなのか、
いったん足踏みをすることになったこの時期は、そのことを今一度考えてみるいい機会かもしれません。
そして、その時がきたら、一気に躍動できるようエネルギーをためておいてください。
家にこもることも多くなると思いますが、こんな時こそお花を飾り、自然が持つ「気」を感じてみましょう。
忙しい日々の中で気づくことができなかった当たり前のこと、ささやかな幸せをかみしめたいものです。
お花屋さんによっては、一輪プレゼント企画、ベランダやお庭で活動ができるガーデニンググッズや苗の販売などを進めていますので、チェックしてみてくださいね。
春日花アレンジ
新型コロナウイルス感染の危機下にあって、皆様も緊張が強いられる毎日を過ごしていらっしゃるかと案じます。マスクをはじめ、ティッシュやトイレットペーパーなどの日用品の売り切れも続いており、私たちの日常生活にも支障をきたしています。心理的なストレスも日々大きくなっていますよね。…こんな時に何を楽しめばいいのだろうかと、気持ちの切り替えができない方も多いかと思います。
感染拡大防止のため、さまざまなイベントの中止、人の集まる施設等の閉鎖が相次いでいますが、その影響で花き業界も苦境に立たされていると聞きました。卒業式、謝恩会なども縮小、中止となり、花束やコサージュ、アレンジの大口のキャンセルも相次いでいるそうです。例年なら、別れと出会いで悲喜こもごもの春。お花も街にあふれ、一年で最も華やかな季節でもあります。
だから、こんな時こそお花を!
当法人でも、感染拡大防止で玄関やロビーを閉鎖、利用者さまとご家族の面会を制限しております。高齢者への感染リクスを減らすため、最大限できる対策を講じております。金沢春日ケアセンターについては、玄関ロビーの花アレンジもしばらくお休みしています。
この花アレンジは、少し前のものです。卒業式会場の壇上をイメージさせるアレンジは、華やかでありながらも清楚で落ち着いた空気を漂わせています。ピンクのチューリップ、イエローのスプレーバラ、ストックがバランス良く配置され、淡い色合いのグラデーションに凛とした緊張感も感じます。小手鞠の白い小さな花が、軽やかさを加えています。
…卒業式で生徒一人ひとりの点呼があり、壇上で証書を受け取る時の何とも言えない気持ちの引き締まる思い。はなむけの言葉と感謝の涙であふれるひと時が、次の新しい生活を送る活力にもなります。
今年は、そんなひと時をかみしめる余裕はないかもしれませんが、ささやかでも春のお花を買って、おうちの玄関に飾ってみませんか。そして、今日はホワイトデーです。バレンタインチョコのお返しに花束もいいですね。
農林水産省では、花農家が大打撃を受けている現状を鑑みて、家庭や職場でお花の購入促進を目的とする「花いっぱいプロジェクト」を3月6日からスタートさせています。素敵な花アレンジの写真もたくさん掲載されていますので、ぜひご覧ください。
農林水産省「花いっぱいプロジェクト」↓
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/hana-project.html
皆様も、お身体を大事に、少しでも前向きな気持ちで毎日をお過ごしくださいね。
春日花アレンジ
早いもので二月もあと10日ほど。今年はオリンピックイヤーなので、29日までありますが、それでも二月はいつもより時間が経つのが早く感じられます。
そして、女のお子さんのいらっしゃるお家からは、共通のつぶやきが聞こえてきそうです。
「あ、おひなさま、飾らんなん!」
冬の寒さ、コロナウィルスやインフルエンザ対策などに翻弄されているうちに、ひな人形を出すのがつい後回しになっていませんか。
金沢ケアレジデンスには、かわいいアンティークなひな段飾りが登場しました。
金沢春日ケアレジデンスにお目見えしたお雛さま
知り合いの方が大事にされてきたものを譲り受けたのですが、内裏雛をはじめお人形の保存状態がとても良く、着物もとてもきれいです。橘の実や桜の花も一つひとつ布で縫いこまれており、丁寧な手仕事がうかがえます。
そして、一番下にはとってもかわいい貝飾りが!
二枚貝の中に、赤ちゃんと手毬などのおもちゃが収まっています。真っすぐにそろっている前髪がとても愛らしくて、思わず手に取ってしまいました。
そして、花アレンジを手掛けてくださっている花あしらい「セレソ」の北原さんが、桃の花を添えてくださいました。ひし餅も加わり、ひな段がぐっと華やかになりました。
ところで、ひな人形はいつまで飾っておいてもいいのでしょうか?
慌てて飾り、3月3日を過ぎて慌ててしまう…こんな思いをしている人も多いのではないでしょうか。金沢の老舗、人形の堀川さんのホームページによると、ひな人形は立春を過ぎたら二月の中旬、遅くとも桃の節句の一週間前までに飾るのが適当とのこと。初節句の場合は、一月から飾ることをおすすめするそうです。
そして、石川県では4月3日まで飾られるお家も多いそう。早く片付けないと婚期が遅れると言い伝えられているけれども、特に根拠はないので気にしないでいいと書かれていました。早めに飾り、ゆっくり楽しむのがいいということですね。
いろいろと調べてみると、加賀藩主の前田利家公の命日が3月3日なので、金沢城下ではお殿様の亡くなった日にお祝いをするのも気が引けるということで、旧暦に合わせて一カ月後まで飾るという風習が残っているようです。
諸説あるようですが、せっかく飾ったひな人形、すぐに片付けるのはもったいない。価値観も多様化しているこの時代、娘の婚期が遅れるとかなんとかという考え方も古いようにも思いますし、ひな人形と一緒に迎える早春の季節をゆっくり楽しみたいものです。
ネコヤナギのふわふわがかわいい花アレンジ
ひな人形の隣には、春の訪れを告げる花アレンジです。
ネコヤナギ
ネコヤナギのふわふわした薄いグレーの花穂がかわいらしいです。桜やモクレン、コブシなどの冬芽は、丈夫なりんぺんに包まれていて触ると固く、花が咲く姿を想像しにくいですが、ネコヤナギは一足早く早春に花を咲かせ、冬の寒さに疲れた心をほっとなごませてくれます。
深紅のダリアや黄色の菜の花も、鮮やかなビタミンカラーで見ているだけで元気になれそうです。
さて、元気が出てきたところで、うちもひな人形を飾ろうと思います。
春日花アレンジ
年が明けても、今のところ雪が降らない金沢の冬です。
暖冬、大歓迎ですが、お庭の冬景色を楽しみたい方にはちょっと物足りないかもしれませんね。
松や椿、梅など、金沢の庭に植えられている樹木は常緑樹が多く、この時期はふんわりと積もった白い雪と葉や花とのコントラストがとても美しいですからね。
春日ケアセンターと春日ケアレジデンスでは、金沢の冬の庭をイメージした花アレンジがお目見えです。
金沢春日ケアレジデンスの花アレンジです。
赤色を基調とするグラデーションでコーディネートされています。
次々と花開いて、枝を賑わせているのは木瓜の花ですね。
そして、足元にはおなじみの椿です。
しっとりとした深紅のお花は、カップの形に開花し、アレンジ全体を立体的に奥行きのあるアレンジに見せています。
このアレンジの見どころは、椿の葉です。
いつもロビーの花のアレンジを手掛けてくださっている花あしらい「セレソ」の北原サクラさんによると、「木瓜の紅色、椿の赤、そして光沢ある椿の葉の緑色のコントラストを楽しんでいただきたいです」とのこと。
艶やかな葉の表面に光が反射して、きらきらと輝いています。
椿は常緑樹なので、冬でも青々とした葉で覆われています。
どんな環境でも耐えられるように、葉の表面には、蝋(ろう)が浸透していて、強い光や紫外線から葉を守り、気孔以外から水分が奪われるのを防いでいるそうです。
うんちくは横に置いておき、椿に舞い散る雪…今年はまだ見られませんね。
紅白、そして深い緑色の鮮やかなコントラストは金沢の冬の風物詩でもあります。
春までには、見る機会があるかもしれません。
こちらは、金沢春日ケアセンターの花アレンジです。
白と薄い黄色のグラデーションが、雪、そして早春の芽吹きを感じさせます。
ユリ、ストックも白でそろえ、スイートピーの薄い黄色は、この時期に旬を迎える水仙のようにも見えます。
雪柳の小さな白い花、黄色の小花を枝いっぱいにつけている青文字がアレンジ全体を包み込んで、動きのあるものにしています。青文字はクスノキ科の樹木で、葉に先立って小さな花が咲きます。枝が青みがかっていることから、青文字と名づけられたそうです。
同じクスノキ科で黒文字という樹木もありますが、こちらは楊枝の材料として知られています。黒い樹皮が残った高級な楊枝、茶席の生菓子などをいただく際に使いますよね。
冬から春へ、旬のお花を楽しみながら、季節の移ろいを感じて過ごしたいですね。
春日花アレンジ
あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします
今年は夏に東京オリンピックのある年。それに尽きますね。
開催国として準備を整え、満を持して各国の選手や関係者を“おもてなし”し、盛り上げていきたいものです。そして、 私たちも活気に満ちた勢いある一年にしていきたいと思います。
金沢春日ケアセンター、隣接する金沢春日ケアレジデンスのロビーでもダイナミックな花アレンジが皆さまをお迎えしております。
ケアレジデンスの花アレンジからご紹介します。
しだれ柳の枝が、まるで流れでる滝のようです。
夜のロビーで眺めると、艶やかな女性の着物姿にも見えてきます。
そして、小さく丸めた紅白の餅花がかわいらしさと華やかさを演出しています。
江戸時代の頃から、全国各地で1月15日の小正月に餅花を飾る習慣が盛んだったそうです。
稲の花をイメージしていて、穀物の豊作や繁栄を祈りました。
まゆ玉という言い方も聞いたことがあります。
今はあまり行われなくなりましたが、正月飾りや書き初めを燃やす「左義長」に合わせて、
地域や町内会で餅つきや餅花づくりのイベントを開いているところも多いですね。
アレンジの中心に集められた西洋菊とシンビジウムの紫色のグラデーションが、全体をとても上品にまとめています。
続いて春日ケアセンターのお花です。
こちらは、真っすぐに伸びた茎に、鶴を思わせるオレンジ色のくちばしのような花が印象的です。
このオレンジ色の花は、ストレリチア。極楽鳥花という別名を持ち、トロピカルな見た目からも分かるように、南アフリカ原産のバショウ科です。花言葉は新年にふさわしく、「輝かしい未来」だそうです。
針葉樹の代表である大王松や赤い実の千両、西洋菊、葉ボタンで縁取られた足元は、なじみの草木で安定と安心感があります。
夢と希望は大きく、そして着実に。オリンピックでの日本代表の活躍に期待を込め、自分たちも日々の活動や仕事を一つひとつ丁寧に取り組んでいきたいものです。
ブログ春日
今年もあと三日となりました。
「令和」という時代の変わり目を体感し、強烈な台風被害に見舞われ、東京オリンピックへのカウントダウンンなどを意識しているうちに、あっという間に年末を迎えました。
金沢春日ケアセンターや春日ケアレジデンスの玄関にも門松がお目見えし、新年を迎える準備が整いました。
金沢春日ケアレジデンスの玄関にお目見えした門松
今年は特に、ラグビーワールドカップで初のベスト8入りと躍進した日本代表の戦いが記憶に残っていますね。流行語大賞にも選ばれた日本代表のスローガン「ONE TEAM」は、ラグビーだけでなく、様々な場面で心に響く方も多いのではないでしょうか。
ジェイミー・ジョセフヘッドコーチが、今回、初めて代表入りした選手も多いチーム編成となった中で、「一体感のある組織づくり」を目指すために、選手たちと一緒に決めたキーワードだったそうです。
一体感のある組織。スポーツチーム、企業とはそうあるべきだとは分かっているけれども、これが意外と難しい。ONE TEAMと同じような言葉で、ラグビーでよく使われるキャッチフレーズに、one for all, all for one があります。直訳すると、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」。自分勝手なプレーをすることが望まれないラグビーでは、このことをいつも意識していなければならない―。小学校時代からラグビーに打ち込んできたことで知られる東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗元総理大臣は、今でも良くこの言葉を口にしています。
後半のall for oneは、「一人のために」という意味のほかに、「勝利のために」という意味合いもある聞いたことがあります。「勝利のために」つまり、「目標のために」ということでしょうか。
翻って、私たちが取り組む高齢者の介護サービスでも、one teamとならなければならない場面は多々あります。利用者さまが自立して生活できるように、よく生きることができるように、医療、看護、介護、リハビリなど各専門職がプロとしての最大限の力を発揮し、集結する。利用者さまの命を守る現場だけに、時に、真剣に本音をぶつけ合うことで意見の相違や食い違いも生じます。
そこで問われるのが、コミュニケーション力です。意見を出し合い、同じ目標や目的のためにそれぞれがどう動くか、協力し合えるのかをていねいにすり合わせていく。そして、そこにはもちろん利用者さまやご家族もチームの一員として入っていただき、一緒にスクラムを組む。このことが、よりよい介護、ケアへと結びつくのだと改めて考えさせられます。
今年は、「働き方改革」の実働元年でもありました。各企業、組織が社員や職員の働き方の見直しに入っていますが、働く時間、休みの量を見直すだけでなく、それぞれがどんな目標に向かって、どういうチームとして臨むのか、そのことも同時に問われているのだと思います。
少々難しい話の展開になってしまいましたが、今年も、利用者さま、ご家族、そして地域の方々とともに歩むことができて大変感謝しております。ありがとうございました。
皆さまにとりましても、新しい年が素晴らしい一年になることを祈念しております。
どうぞ、よいお年をお迎えください。
春日花アレンジ
ベタな言い方ですが、明日、明後日は「令和初のクリスマス」。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。新元号に切り替わり、東京五輪の年を控えて、少々慌ただしいようなそんな空気感が漂っています。
金沢春日ケアセンター、金沢春日ケアレジデンスでは、クリスマスムードをしっかりと感じることができる花アレンジで皆さまをお迎えしております。ロビーのお花は、同様の素材を使いながらも全く違う印象を醸し出しています。
写真左が金沢春日ケレジデンスです。大きく華やかに花開いているのはユリ。デザートという品種です。中心が白っぽく、花の外側に向かうにつれてほんのり薄桃色に染まる艶やかな姿が特徴です。
ユリはヤマユリ、ササユリ、テッポウユリなど日本が原産のものも多く、昔から野原や里山の風景になじんで咲いていました。私達にもなじみ深い花です。古くは「万葉集」「古事記」「日本書紀」にも描かれており、当時の人々もユリの花の華やかさを愛でていたことがうかがえます。
古代に想いをはせながら花を眺めると、アレンジもより深みを持って迫ってきますね。このユリの艶っぽさを引き立てるが桃色のトルコキキョウ、パッションピンクのストックです。丸みを帯びた花は、大輪のユリの脇でも存在感を持ってそれぞれ咲き誇っています。
雪をイメージさせる白枝と綿の実、ひむろ杉の緑がクリスマスムードを盛り上げます。すっと伸びた白枝は全体を引き締めており、「cool beauty」なクリスマスを演出しています。
毎年恒例の春日ケアレジデンスのクリスマスツリー。夕方になるとイルミネーションがまばゆく輝く。
続いて、春日ケアセンターのロビーにやってきました。こちらは赤や黄色の暖色系でまとまり、あったかいアレンジメントです。こちらもユリ科の花が主役です。波打ったようにひだのある赤い花びらが特徴のグロリオサという品種です。花言葉は“栄光”。新しい時代を彩るのにふさわしい、力強い生命力を感じます。
そして、グロリオサを囲むように咲く丸いのは、ピンポンマム。オレンジに近い黄色の花がとてもかわいらしく、赤い小さな実のヒペリカムと合わせてアレンジ全体を優しく温かい印象にまとめています。
赤やオレンジの背景になるのが優しいグリーンの枝もの、フェイジョア。ユーカリの葉に似ていますが、手触りがとても柔らかく、葉の裏が銀白色なので、光の当たり方によってキラキラと輝いているように見えます。そして、複雑な曲線が神秘的なウンリュウヤナギが華やかさを添えています。
新元号「令和」は、ご存知の通り万葉集が出展で、美しい調和という意味です。世界が調和され、平和が永遠に達成されるというメッセージが込められているといいます。世界も、日本も、そして目の前の花アレンジも調和が大切。一つひとつの花が置かれた場所で精いっぱい咲き誇ることでこそ、全体が美しいハーモニーを奏でるのです。
春日花アレンジ
今回ご紹介するのは、金沢春日ケアセンターロビーの花アレンジです。
あっという間に夏の到来、花アレンジの主役はヒマワリ。
黄色い花は、ロビーをぱっと明るくしてくれます。
その隣には、何やら綿毛のようなふわふわしたものが…。
薄い紫のふわふわの正体は、「煙の木」という木です。英語名ではそのまま訳して「スモークツリー」。
このふわふわしたものは、花の後に残った軸の部分。
種を遠くに飛ばすように進化しているのだといいます。雌株にのみふわふわが付いているとのこと。
思わず触ってみましたが、ふわふわというよりゴワゴワしていました。
ウルシ科なので、かぶれる可能性があるとのこと。あまり触らない方がいいみたいです…。
この「煙の木」、花言葉は「はかない青春」。
短い青春を、煙がすぐに消えてなくなる様子に例えたのでしょう。
そう思ってアレンジを眺めると…、みなさんもいろいろな光景が思い出されるのではないでしょうか。
花アレンジを愛でながら、季節を感じ、そしてご自身の人生の軌跡、大切な思い出を振り返るきっかけになればいいなと思います。
暑い夏がもうすぐそこまで来ています。
皆さまも、体調にお気をつけてお過ごしください。
春日花アレンジ
師走の恒例行事ともいえる「今年の漢字発表」。2018年は「災」でした。
京都・清水寺で大きな和紙に一文字が記される映像は、ニュースなどで皆さんもご覧になったことでしょう。
平成最後の年の漢字なのだからもっと前向きなイメージの漢字でもいいのでは?-SNS上でも賛否両論が飛び交い話題となりました。
北陸でも被害の大きかった1月の豪雪に始まり、大阪や北海道の地震、夏の西日本豪雨が次々と起こったことなどを思い起こすと、「自然災害」の脅威について考えない日はなかったと言えるでしょう。被害遭われた方のことを思うと、一日も早い復興を願わずにはいられません。
そんな2018年も残すところあと一日。
金沢春日ケアセンターでも新年を迎える支度を進めております。
赤い実が華やかなお正月の花飾り
ロビーには、新春の花飾りがお目見えです。
赤を基調にした華やかな色合いですね。花器からあふれんばかりに枝を伸ばしているのはウメモドキです。その足元で赤い葉っぱをそろえているのはオタフクナンテン。オタフクナンテンは、いわゆる南天の赤い実はなりません。色づいた葉が、少し離れて見ると花が咲いているようです。
ナンテンは漢字で書くと南天です。さすがは日本原産の植物ということで、「難点」という言葉と音を重ねて花言葉は「福をなす」です。そして、今年の漢字と合わせると災い転じて福となす、来年こそは良い年にという強い願いとメッセージがこめられた花飾りに見えるではありませんか!
そして、赤い実や葉を引き立てるのは、赤のアマリリスと紫の葉ボタンです。
アマリリスは前回クリスマスの花アレンジで白のお花をご紹介しました。色が違うとまた表情が異なりますね。
年末年始を金沢春日ケアセンターやケアレジデンスでお過ごしになる利用者さまもいらっしゃいます。訪問されるご家族もいらっしゃることでしょう。皆さまに気持ちよく新年を迎えていただけるようにスタッフも念入りに準備を整えております。年明けには恒例となったセンター内神社「春日大社」も登場しますよ。
一年間、皆さまのご協力とご指導をいただきありがとうございました。来年も丁寧で心のこもったサービスを提供できるようスタッフ一同、気を引き締めて取り組んでまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。
皆さまにとって、新しい年が素晴らしい一年となりますよう祈念しております。
ありがとうございました。
金沢春日ケアセンターの正面に据えられた門松
春日花アレンジ
あっという間に年の瀬を迎え、今日は一年でもっとも華やかなイベントのクリスマスです。
金沢のクリスマスはたいてい曇天のグレーな空のことが多いですね。それでも、今年は平成最後のクリスマスということもあり、街中には豪華な飾りつけが目立つように思います。
我らが金沢春日ケアセンター、そして金沢春日ケアレジデンスのロビーも素敵な花やツリーで飾りつけし、皆さまをお迎えしています。今回は両方のお花を同時にご紹介します。まずは、クリスマスツリーから。
金沢春日ケアレジデンスのロビーを彩る青いツリー
そして、お花はロマンティックなピンク系統でまとめられ、愛らしい雰囲気を醸し出しています。
ケアレジデンスのお花はピンク系で統一
定番のバラを中心に、深い紅色のストックや紫のトルコキキョウがグラデーションを描いており、サテン生地でできたドレスのような光沢感を放っています。上品な輝きと落ち着きの両方を演出しています。
一方、春日ケアセンターのロビーは…
春日ケアセンターのお花は白系統で統一
白を基調として黄色や黄緑のさわやかな色合いでまとまっています。
中でも、新芽の萌黄色のようなふっくらとした花に惹かれます。新しい時代の到来を告げる唇のように見えるお花、これはアマリリスです(下写真左)。ユリのようにも見えますが、花びらもめしべやおしべを包み込むように開き、おおらかな印象です。花言葉は「おしゃべり」だそうです。そう言われると、横向きに開いたお花同士の距離感がちょうどよく、まるで会話を楽しんでいるようにも見えますね。平成の30年間をゆっくりと振り返りながら、「あれもあった」「こんなこともあった」と思い出話をしているのでしょうか。
そして、白枝や綿の実や、ヒムロ杉とヒバが加われば、眺めているだけで鈴の音が聞こえてきそうなクリスマスの花あしらいになります。
皆さまはどのようなクリスマスをお過ごしでしょうか。
怒涛の平成30年間。30年前の1988年は、私ども金沢春日ケアセンターの前身の老人保健施設・春日町ケアセンターが金沢市春日町で開設された年でもあります。旧浅ノ川病院の建物をそのまま利用したベッド100床からのスタートでした。まだ介護保険制度もなく、高齢者介護や福祉が制度的にも技術的にも整っていないところから、手探りでサービスの拡大と充実に努めてまいりました。平成の歴史は、そのまま私達の歩みとも重なります。
高齢者の介護をとりまく現状は課題も多く、私達もやるべきことがたくさんあります。皆さまへの感謝の気持ちを忘れずに、来るべき新しい時代に期待と希望を持って、一歩ずつ進んでまいりたいと考えております。
ありがとうございました。
春日花アレンジ
「酷暑」という二文字で片付けられないほどの厳しい暑さだった今年の夏。その面影はどこに行ったのかと思うほど、朝晩は急に冷え込むようになった今日この頃です。皆さま体調はいかがでしょうか。
今日は、金沢春日ケアレジデンスにお目見えした秋らしい花アレンジをご紹介します。
秋の野山をイメージさせる花アレンジ
ピンクやベージュ、黄色などパステルカラーが気持ちをふんわりと柔らかくしてくれて、いつまでも眺めていたい気分になりますね。その中でも特に目を引くのが、星の形をした薄紫の花びらに斑点の入った「ホトトギス」です。
ネーミングに惹かれて、調べてみました。
紫の斑点が印象的なホトトギス
くるんと巻いたような立体感のある花びらは、見た目はビロードのようで、思わず手で触れてしまうほどの艶やかさです。濃い紫色の斑点が鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることから名づけられたそうです。葉っぱの表面に黒いシミのような点があることから、別名は「油点草」と言われています。
花が咲いている期間が長く、8~10月頃まで開花して楽しむことができることから「永遠の若さ」という花言葉がつけられました。
ホトトギスと言えば、最初に鳥のほうを思い出しますね。そして、誰もが耳にしたことがある天下人の生き方を表した川柳もおなじみです。
鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす(織田信長)
鳴かぬなら 鳴かせてみよう ほととぎす(豊臣秀吉)
鳴かぬなら 鳴くまで待てよ ほととぎす(徳川家康)
皆さんは、どの武将の生き方に共感できますか?
忙しくなっている現代、気長に「待つ」ことや遠回りをすることがなかなかできなくなっているように感じます。分からないことがあってもインターネットを使えばすぐに答えが引き出せ、SNSを使えば伝えたいことをいつでも発信できます。逆に、もたもたしていると周囲からの冷たい視線にさられることもありますよね…。
今、この川柳を詠むとしたら、「鳴かぬなら、ググってみよう ほととぎす」でしょうか。インターネットでGoogle検索すれば、あらゆる鳥の鳴き声をスマートフォンやタブレットから聞くことができてしまうのですよ。検索する前に、ほんの少し想像を巡らせるゆとりを持ちたいものです。
花アレンジのお話に戻しましょう。
グラジオラスやツルウメモドキ、ヒペリカムなど大きさも色もバリエーションに富んだ花が、こぼれ落ちそうなまでに咲き誇っています。ウンリュウヤナギのうねりがアレンジ全体の立体感をより際立たせ、猛暑の名残を思い出に変えるとともに、実りの秋の到来を華やかに演出しています。
ケアレジデンスの解放感あるロビーで、ソファに身を沈めながらお花を眺め、ゆったりとした時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
春日花アレンジ
梅雨のうっとうしい季節を清々しい気持ちに変えてくれる花アレンジを紹介します。
金沢春日ケアレジデンスのロビーでは、今、色合いが少しずつ異なる青の花が清涼感たっぷりに咲きそろっています。青紫、薄紫、青、水色…青系統でこれだけの色があるのかと思うほど微妙なグラデーションで少しずつ変化し、統一感を演出しています。
青色のグラデーションが清々しさを演出しています
ひときわ目を引くのが、中央に優雅な姿を見せているデルフィニウムです。
茎に穂のように花を付けます。つぼみの形がイルカに似ていることから、ドルフィン、デルフィニウムと名前がつけられたようです。華やかな水色がほかの花も引き立てるので、花嫁さんのブーケにもよく使われます。青いものを身につけると幸せになるという「サムシングブルー」としても人気のあるお花です。
ブーケにも使われるデルフィニウム
梅雨の時期の花として知られるアジサイ。前庭に植えこんで花の色の変化を楽しまれるご家庭もあると思います。
金沢の街中でも、香林坊、広坂通りの辰巳用水が流れる中央分離帯に植えられ、青紫や桃色の大輪の花が雨にぬれながらも元気に咲き誇っているのを目にされた方も多いのではないでしょうか。日本人にとってもっともなじみの深いお花の一つです。
花びらのように見える部分は、葉が変形したガクで、お花は中央に小さく隠れていることは良く知られていますね。
このアジサイ、育て方で花の色を変えることができるようです。青色に咲かせたい場合は土を酸性に、ピンク色の花にするには土をアルカリ性にします。咲かせたい色に育てる専用の土や肥料も販売されています。
アジサイの横に添えられているのは、トルコキキョウです。
大きくふんわりとした花びらが幾重にも重なり、とても華やかな印象を与えています。
少し調べてみると、トルコ人の頭に巻いたターバンのような形の花だから…、トルコ石のような色合いをしているから…などは花の名前の由来はいくつかあるようです。色も白やピンクなど様々な種類があります。
中でも、紫色、青紫のトルコキキョウは、アヤメやカキツバタの色調とも似ていて何とも落ち着きますね。アジサイの青との相性もぴったりです。
そして、ブルーの花々を優しく引き立てるのは、ドウダンツツジとアスパラガスの柔らかな緑。ドウダンツツジは細かな枝分かれと小ぶりの葉っぱが特徴で、程よく日の光が花に届きます。アスパラガスの葉は、ふわふわの葉が密生していしていてアレンジメント全体をふんわりと包み込みます。観賞用で、食用のアスパラガスと品種は異なりますが、同じアスパラの仲間です。
今年は特に「青」に思い入れの強い方も多いのではないでしょうか。
そうです!サッカー、ロシアワールドカップでの日本代表の活躍に期待のかかる今日この頃。
グループリーグの初戦でコロンビアに勝利した日本。貴重な2点を取ったばかり。
次も何としても白星が欲しいところです。ケアレジデンスの青の花アレンジも、今年ばかりはそんな私達日本人の願いを託すササ飾りのような役割を果たしているところかもしれませんね。
サムシングブルー、そしてサムライブルーな花アレンジでした。
春日花アレンジ
金沢春日ケアセンターの敷地内にとても“ロイヤルな場所“があるのをご存知ですか?
それは、正面駐車場を囲むように配置された植え込みの一角にあります。
ケアセンター正面の一角で清楚な白い花を咲かせる五葉ツツジ
ちょうどゴールデンウィークのこの時期に白い花が咲く五葉ツツジ(シロヤシオ)と、しなやかな針葉が特徴のコウヤマキです。五葉ツツジは、敬宮愛子さまのお印。そして、コウヤマキは秋篠宮悠仁さまのお印として知られている木です。
お印とは、皇族の方が身の回りの調度品などに名前の代わりに付ける印章、トレードマークです。誕生した時やご結婚された時に両親や祖父母から贈られ、男性は樹木をモチーフに、女性はお花の印をもらい受けることが多いようです。
最近は、一般の方もお子様の誕生を機に、オリジナルの印章をデザインして刺繍したり図案を額に入れて飾るご家族も増えているようですよ。
五葉ツツジは、白くふんわりした花を咲かせます。花びら5枚が丸く輪を描くように大きく広がっており、斜め下に少しうつむくような咲き方をします。そして、葉も枝先から5枚の花びらのように開き、白とグリーンのお花が枝をさわやかに飾っているように見えます。
皇太子ご夫妻が休暇をお過ごしになることもある栃木県の那須の御用邸にも群生しているとのこと。
2007年、金沢春日ケアセンターが元菊町に移転新築した際に、栃木県にお住まいの親戚からお祝いにと紅白の五葉ツツジをいただき植樹しました。金沢の地にもしっかりと根付き、毎年美しい花を咲かせ、利用者さまやご家族、職員、そして地域の方々の目を楽しませてくれます。純真な花木の姿を見ているだけで、心が穏やかになりますね。
まっすぐな幹と凛とした立ち姿が美しい
五葉ツツジの隣にたたずむのは、コウヤマキです。漢字では「高野槇」と書きますが、その名の通り和歌山県の高野山に多く生えていることからこの名前が付いたそうです。
五葉ツツジを植樹した際に、前年2006年にお生まれになった悠仁様のお印もということでコウヤマキを一緒に植えました。11年の時を経て、主幹はまっすぐに成長し、枝ぶりも堂々としてきました。コウヤマキの「マキ」は漢字では「真木」とも書き、木の中の木、一番の木という意味が込められています。病害虫にも水にも強い。一方で、その針葉は柔らかく手に刺さるようなことはありません。
金沢でも五月の連休は、雨も少なく一年で最もすがすがしい季節です。こどもの日を前に、五葉ツツジの清楚で優しいお花と、コウヤマキの強くしなやかな立ち姿は、子供たち、孫たちの健やかな成長を願うご両親や祖父母の方の想いを代弁してくれているようでもあります。
春日花アレンジ
桜の季節も終わり、これからはカラフルなお花の開花が楽しみな時期ですね。
金沢春日ケアセンターでも見つけました!
一階にある喫茶・売店「グリーン・ケア・メッセ」から見える中庭に咲く色とりどりの花たち。
さいた、さいた、チューリップの花が♪♪
昨年の晩秋にデイケアの利用者さまが球根を植えてくださったものです。デイケアに通われている時に、ていねいに育ててくださいました。
記憶に新しい今冬の“ドカ雪”にも負けず、しっかりと花開いてくれました!
見事に花開いたチューリップ
「あの大雪で、あの寒さで球根がだめにならなかったの?」と疑問も持ってしまいますが、チューリップの開花には一定期間の低温期が必要なのだそうです。低温期の間に球根内部では植物ホルモンが作られ、球根内の栄養を花や茎のもとに送る活動が進みます。そして、春になり気温が上がってくると芽が一気に伸び始めて開花へと向かうのです。
暖冬だからといって、チューリップの花も早く開花するとは限らないとのこと。逆に低温期がなく、球根の中で十分な準備ができないままのため、開花が遅れることもあるそうです。
寒さで鍛えるときれいに咲く。見た目より、なかなかメンタルの強そうな花ですね。
喫茶グリーンのカフェテーブルから中庭を眺める
この一階の中庭は、春日ケアセンターのちょうど中心にあり、吹き抜けになっています。
リハビリルームにも面していて、日々のリハビリに励む利用者さま、館内のお散歩を楽しむ老人保健施設やグループホームなどの利用者さま、ご家族に会いに来た方々の交差点にもなっています。すれ違い様に会釈を交わし、「お疲れさま~」と声を掛け合い、そして立ち話に花開くことも。
いつもご紹介している玄関ロビーのお花とはまた違った癒しの空間です。
ならんだ、ならんだ、赤 白 黄色♪♪
どの花みても きれだな♪♪
寒く厳しい冬を乗り越え、大きな花、小さい花をそれぞれにつけて咲き誇る姿にエネルギーをいただいて、また一日一日を頑張っていこう!という気持ちになりますね。
春日花アレンジ
思わぬ豪雪に見舞われている今冬、幹線道路を含めて交通網がマヒし、北陸新幹線も運休の事態に陥りました。
当法人のデイケアやデイサービスなどのサービスもいっときストップせざるを得ない事態に陥り、利用者さまをはじめ関係の方々には大変ご迷惑をおかけしました。
一日に50㎝を超えるどか雪が降り続くと、狭い路地の多い金沢では除雪も追いつかず外に出ることもできない事態に陥ります。特に高齢者の方々にとっては、日常生活の様々な面でのご負担がとても大きいと思います。
ぐったりと雪疲れを感じた方も多いのではないでしょうか。
木瓜の淡いピンク色に癒されます
今日はそんな雪疲れを癒してくれる一輪をご紹介します。
ボケというお花、聞いたことありますよね。カタカナで書くとちょっとかわいそうな名前ですが、漢字では「木瓜」と書きます。
果実が瓜(うり)に似ていることに由来しています。もともとは、「もけ」と呼ばれていたそうですが、呼び方が変化して「ぼけ」となったとのこと。
花びらの淡いピンクのグラデーションを見ているだけで何ともほっこりした気持ちなりますね。
梅や桃の花が咲く前の、この季節に楽しめるお花です。
金沢春日ケアセンターロビーにて。雪景色を背景に映えるピンクの花束
この木瓜の花は、金沢城公園にもあります。春夏に比べてお花や緑の少ない真冬の城内で、薄紅色の木瓜がちらほら咲いているのを見つけるのが常連の散歩者の楽しみだそうです。
木瓜の周りには、濃いピンクのピンポンマムやこでまりの白い花があしらわれています。どちらも、まあるいコロンとした手毬の形が特徴です。こでまりは、その花の姿を鈴に見立てて、鈴懸(すずかけ)という別名もあります。
まだまだ寒さ、荒天が続きそうな金沢の冬。お身体に気を付けて、元気にお過ごしくださいね。
在宅での生活で、お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
春日花アレンジ
今年もあと三日。毎年のことですが、年の瀬の心地良い慌ただしさを感じる日々です。
時代が進んでどんどん便利になっても、日本人にとって正月の準備は普遍的なイベントの一つですね。
門松や注連縄(しめなわ)の飾りはその代表です。こちら金沢春日ケアセンターやケアレジデンスでも大ぶりの門松を準備しました。
金沢春日ケアレジデンス玄関の門松
ご存知の通り、年神様をお迎えする目印となるのが門松です。幸せを運んで山から降りてくる時に合わせて、「こちらに来てください」とのメッセージを発信するため、各家庭でできるだけ大きなものを用意する風習が平安時代からあるそうです。「竹」がメインに見えますが、本来は「松」を主に使っていました。
松は冬も葉が落ちない針葉常緑樹。竹は生命力が強い植物の代表格。枯れない=長寿の象徴でもあります。
今年一年を振り返ってみますと、キーワードとして良く耳にしたのが「AI」という言葉です。AIは「Artificial Intelligence」、日本語に訳すと「人工知能」です。学習するロボットがデータを数値化して情報を分析し、傾向と対策をアウトプットしてくれる仕組みのことです。日進月歩で技術開発が進み、私たちの生活にももう入り込んできました。車の自動運転や快適な生活を手助けしてくれる家電はもちろんのこと、会話などのコミュニケーションも人間に近い状態でできるようになってきました。介護の世界も例外ではなく、介護者向けのロボットスーツはご存知の方も多いと思いますが、今やリハビリテーションのほか、レクリエーションでもコミュニケーションロボットの導入を進めている施設もあります。
進化を続ける人工知能
これらのロボットは、まだまだ進化を続ける伸びしろを感じます。確かに人手が不足しがちな介護業界を支える可能性は秘めているものの、本当に高齢者の幸せにつながるような機能を果たしてくれるのか、まだ課題も多いのが現状です。ロボットが人間の脳をほぼ完全に模倣できるようになり、高齢者ができないことをできるようにすることはできても、「老いることの意味」「老いてこその良さや楽しみ」への理解はどこまでできるのかは未知数です。
年神様をお迎えする目印となる門松
「今日もあんやとねー」
「あんたの顔見ると元気出るわ」
こんな会話を交わしながら、利用者さまとの関係を深めケアを続けている介護や看護のスタッフ。そこには、高齢者を敬い、「老いること」の良さを理解し尊重する想いがこめられています。決して、「できないことを補おう」、「できるようにしてあげよう」という気持ちだけではありません。今後進むであろう人とAIとの共生の前に、人が担うこと、ロボットが担うことを丁寧に見つめ直す必要があるかもしれませんね。
話が難しくなってしまいました…。
今年も利用者さまやご家族様、地域の皆様には大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。
春日花アレンジ
先週末、いきなりの大雪に見舞われた金沢。
今日はそんな金沢に似合うお花を紹介します。
金沢春日ケアレジデンスのクリスマスアレンジです。白を基調とした上品な華やかさを演出しています。
白を基調にしたクリスマスの花アレンジ
週末の大雪…「いやー、油断ならんわ」と思わず声を出された方も多いのではないでしょうか。
車のタイヤなど準備は万端ですか?
温暖化のせいか、金沢でも12月に大雪になることは珍しくなったこのごろ。
水を散布する融雪装置
昭和時代の金沢は、11月中旬を過ぎたらもう雪が積もって当然という感覚でした。いわんやクリスマス…をや。クリスマスのイルミネーションがきらめく竪町や片町の商店街も、足元は溶けかかった雪と融雪装置からあふれる水でぬかるみ、点検や調整が追い付かないのか所々で融雪の穴から噴水のように水が吹き上げていることも多々、それを通り過ぎる車が歩道に跳ね上げ…、楽しいそぞろ歩きにはならないこともしばしば…。でも、悪いことばかりではありません。正真正銘のホワイトクリスマスを味わうことができましたから。
白いお花も、種類によっていろいろな趣があります。星の形をした「ホワイトスター」は、名前の通り五枚の花びらがバランス良く開き、涼し気に瞬いています。正式名は「オキシペタラム」(鋭い花弁)と呼ばれ、白のほかに淡いブルーの花もあります。結婚式のブーケなどに“サムシングブルー”として取り入れられることが多いですね。
アレンジの中央には、クリスマスカラーの深い赤。カラーやストックの花がエレガントに咲き誇っています。
ストックは一枚の布をふんわりと巻いたような形状が特徴ですが、実はこの部分は花ではありません。仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれ、「がく」だそうです。中心部分にガクに守られるようにして顔を出している黄色い軸が花です。白いカラーはおなじみですが、深い赤紫のもとても存在感があります。女性の服の襟(カラー)に見えることからカラーと呼ばれているそうです。
ふんわりした襟に見えるカラー
花アレンジ全体をまとめるのは、クリスマスカラーの緑色。
クリスマスリースなどの飾りにも使われるヒムロスギ。先端がところどころグレーに染まり、さりげなく雪が舞っているような動きを感じます。ヒムロと聞くと、特に金沢の人は「氷室」という字を連想しますが、漢字は「檜榁」と書きます。ヒノキ科の針葉樹です。葉は針状ですが、触っても痛くなく、頬を近づけてみると森のいい香りがします。
そして、ユーカリもほんのり灰色がかったスモーキーな色合いが落ち着きを与えています。葉の一枚一枚が大ぶりで、慌ただしく過ぎていく年の瀬にもゆったりとした時間の流れを感じることができます。
今週末のクリスマス、雪はどうなることやら。
降っても、降らなくても、家族や友人と幸せなひと時を過ごすことができるといいですね。
春日花アレンジ
もう12月ですが、少し前に金沢春日ケアレジデンスに飾られた花アレンジを紹介します。
大きく開いたクジャクの羽根のように放射状に花が咲き乱れて、絢爛豪華(けんらんごうか)という言葉が似合いますね。深い赤や紫に彩られた枝と印象的な花々は、華やかさと静けさを併せ持つ晩秋の霊峰白山の景色を思い起こさせます。
深い赤と紫が高貴な匂いを放つ
中でも一番深い色合いを見せるのは、紫色の花を鈴なりにつけたグラジオラス。ラテン語で「剣」(つるぎ)という意味の通り、細く長い茎に添うように花が開きます。グラジオラスは紫のほか、赤やピンクの花を咲かせる種類もあります。色によって花言葉が異なるそうで、紫色の花は「情熱的な恋」とのこと。まさに、この花アレンジのイメージにぴったりです。
グラジオラスの手前に、花器から流れる滝のように活けられているのは、ユキヤナギのしなやかな枝です。真っ赤に色づいた葉が、秋の野山そのものをここに持ち込んだように日々色を深めていきます。春には真っ白な花をつけるユキヤナギも晩秋には赤の衣装をまとって、全く別の表情を見せるのですね。
つやつやした野ばらの実や、深紅のダリア、英語で「Glory Liliy (栄光のユリ)」と呼ばれているグロリオサの花びらに…ちょうど夕日が差し込んできました。赤のグラデーションがカーテンのように揺れて、なんとも贅沢な光景です。
赤い花の間から開きかけたつぼみをのぞかせるのは、秋を代表する山野草のミヤマリンドウ。白山での夏山登山の思い出がよみがえってきます。リンドウは室堂付近や、比較的なだらかなコース観光新道、展望歩道沿いに広がるお花畑で見かけます。30~50㎝で背丈も低く、可憐に咲く青紫の花。登山者の疲れも優しく癒してくれるのです。
上を向く、青紫の可憐な花リンドウ
春日花アレンジ
金沢春日ケアセンターの玄関先に、オレンジ色に染まる花アレンジが出現しました。
まず、上に伸びるシャープな姿が目に飛び込んできます。
極楽花鳥が異彩を放つ花アレンジ
でもよく見ると、おそらく誰もが見たことがあるお花。年末にはお花屋さんの目立つ場所に並べられているのを見かけます。そうです、ストレリチアです。別名は極楽鳥花(ごくらくちょうか)という名前で知られています。名前の通り、金色にも見える橙の尾を流すようにはばたく極楽鳥をイメージしてそう呼ばれています。紫色の尖った部分は、くちばしでしょうか。
鳥が羽ばたいているように見えます
雲竜柳(ウンリュウヤナギ)のうねりの効いた枝と相まって、とても勢いを感じます。
そして、「輝かしい未来」という花言葉の通り、新しい年の足音も聞こえそうなこの時期を上手に演出。見ているだけで元気になってきますね。皆さまのご自宅にも1,2本飾ってみてはいかがでしょうか。
翻って…足元には、まあるいお花たち。大小の西洋菊や木イチゴがかわいらしくまとまり、笑っているよう。
中でも、カボチャのような形のオレンジや緑の実に目が留まります。
このナス、以前ご紹介したキツネのお顔に似たナスと同様で、実はとても固くて食べることはできません…。一般のナスと同じように、最初は緑や白い色をしていますが、熟すとオレンジ、赤へと色づきます。
隣にたたずむ置物ワンちゃんもいじられています…
↑通りかかったどなたかが、遊び心たっぷりの“いたずら”をされたのでしょうか。
ほっとするひと時を楽しませていただきました!
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