医療法人社団 仁智会

花*ひろば

深まる秋のおもむきを感じながら

春日花アレンジ

ワイルドな秋の野山をイメージ

10月に入り、暑かった夏の余韻を感じながらも朝晩は冷えるようになってきました。

紅葉にはまだ少し早いですが、秋の色合いを楽しみたいこの時期にぴったりの花アレンジメントです。金沢春日ケアセンターのロビーのお花を紹介します。

 

20171003ロビー花

 

 色鮮やかに目に飛び込んでくるのは、ケイトウのオレンジ色やリンドウの淡い紫色です。喋々が舞っているようなランの黄色が秋色の花の存在を引き立てています。そして、長く下に伸びるツルウメモドキの蔓。季節の移り変わりをそのまま映しこんでいるように、赤や橙、黄緑の実を鈴なりにつけ、たのしげに揺れています。

 金沢春日ケアセンターの花アレンジを手掛けてくださっているのは、花あしらい「セレソ」(金沢市駅西新町)の北原さくらさん。北原さんによると、「秋の野山にある花や枝を集め、深まる秋を表現しました」とのこと。ツルウメモドキの蔓も切らずに、長いまま垂らしてワイルド感を楽しめるようにしたそうです。

 オータムアジサイ

注目したいのは、淡いグリーンのアジサイ。七色に色が変わりそうにも見える不思議な色気を放って、花器に寄り添っています。赤や紫の通常のアジサイが最終段階の色になったものを「オータムアジサイ」と呼ぶそう。これから色づくのではなく、最後にグリーンになるなんて知らなかったですね!「まだまだこれからが青春」、そんなメッセージを発信しているようにも感じられますね。

花器からあふれるように生けられたユキヤナギの枝や細かい葉も、これから赤や黄色に色づいて、秋の里山を彩ります。