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【春日ケア・ロビーのお花】カラテア・マコヤナ…一枚添えると一気にラテン系に

ブログ春日花アレンジ

見ているだけで元気が出てくるカラテア

「見たことあるけれど、名前は良く知らない」。そんなお花はありませんか。カラテア・マヤコナもそんな観葉植物の一つではないでしょうか。

葉の模様が特徴的なカラテナ・マヤコナ

大きな花束や、花アレンジメントに添えられていることも多いカタテナ。葉に入った模様が特徴的です。緑の濃淡が交互に入った矢羽根ともクジャクの羽にも見える個性的で美しい模様。ブラジルなど熱帯アメリカが原産だそうです。葉だけを見ていても飽きないくらいですが、鮮やかな色合いのお花と合わせると、お互いを引き立てる効果があります。

カラテアの葉の模様の効果か、花も揺れている、動いているように見えるから不思議です。サンバのリズムに合わせて、踊る花たち。開花の具合も解放的に幾分大きく開いているかもしれません。

花言葉は飛躍、強い思い、あたたかい心

カラテアの花言葉は3つあります。飛躍、強い思い、あたたかい心。どれもポジティブな意味ばかりですね。目標に向かって取り組んでいる人、大きなプロジェクトに取り組む人へのエールを送り、そして、時にあたたかい「気」を発して気持ちを落ち着かせてくれる。仕事に勉強に取り組んでいる人にはぴったりの植物です。

 

カンガルーの前足

ユニークは花をもう一つご紹介します。小さいバナナに細かい毛が生えたような「カンガルーポー」です。カンガルーの前足という意味だそうです。オーストラリア南西部が原産。見た目通り、花言葉は「不思議」「驚き」です。ちょっとコミカルで遊び心がありますね。

 

カンガルーポー

八重のユリやカーネーションも存在感があります。

 

【春日ケア・前庭の花木】武家屋敷の秋を彩る庭木たちーモッコク、金木犀

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赤や黄色の飾りをつけて秋を演出

金沢春日ケアセンターの前庭には様々な花木が植えられており、四季折々それぞれの季節に応じた花や実をつけて私たちを楽しませてくれます。秋は、赤や黄色の飾りをつけるモッコクや金木犀が五感を刺激します。

モッコク

金木犀

モッコクも金木犀も「三大庭木」として、モチノキとともに庭造りに適した樹木として昔から親しまれている常緑樹です。モッコクは「江戸五木」として、江戸時代から人気のある庭木でもあります。秋冬でも葉が落ちず、深い緑が残り、葉の間からのぞくモッコクの赤い実や金木犀の黄金の花が秋にふさわしく温かい印象を与えています。

モッコクも金木犀も、金沢に多く残る武家屋敷の庭には必ずあるといっていいほど愛用されています。ですので、この季節になると城下町全体が何となく温かい色合いに包まれ、ほのかに甘い香りに包まれます。

モッコク

モッコクは花の香りがラン科の石斛(せっこく)に似た木という意味で江戸初期に「木斛(もっこく)」と命名されたといいます。初夏にはアイボリー色の花を咲かせます。そして、秋には花とは反対に赤い実をつけ、そこにメジロやヒヨドリなどの野鳥が実を食べにやって来ます。

赤い実を狙って野鳥がやって来る

金木犀

金木犀はこの時期、おなじみの香りの強い花を咲かせます。「キン」は花の黄色を金色に見立てたもので、「モクセイ」は樹皮が動物のサイ(犀)の肌に似た木という意味です。黄色の花は、その年にできた葉の付け根に密集しているのが特徴で、強い香りとは裏腹に花は葉の陰に隠れているように見えます。

青空に映える金木犀

 

 

【春日ケア・ロビーのお花】ユリ…それは「揺り」&「寄り」の融合

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縄文時代から日本人に寄り添ってきたユリ

金沢春日ケアセンターのロビーのお花を紹介します。

今日の主役は大きく開花したユリです。花に詳しくない方でも、ユリは見ただけで花の名前を言い当てることができると思います。日本人とユリの関わりは古く、縄文時代の遺跡からユリの球根が出土したという記録もあります。奈良時代に記された古事記、万葉集にもユリは描かれており、神の花として祭りや祈りの儀式に捧げられてきたり、庶民にも親しまれる花として愛されてきました。

ユリの語源は、花が揺れる様子の「揺り」からとも、球根の小さい鱗片が重なり合う「寄り」からとも言われています。揺りと寄り…どちらも語源としてありそうですね。

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花

美しい女性は、立っていても座っていても、はたまた歩いていても絵になるという表現です。芍薬は茎の先に花を咲かせ、牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつけ、百合は風に揺れる様子が美しい…だから、芍薬は立って、牡丹は座って、百合は歩きながら見るのが「いとをかし」という別の解釈もあるようです。

一輪あるとぱっとその場が明るく華やかになり、芳香も個性的なユリの花。そんなユリの花言葉は「純粋」「無垢」。ピンクのユリは、「虚栄心」という意味も込められています。

青いリンドウの花と一緒に生けると、より一層秋の趣を感じます。

階段に飾ると足元も明るく

階段のステップに花を飾ると、こんなに素敵な雰囲気になりました。

足元が明るくなったように感じます。花を上から眺めることができて、また違った趣を楽しめます。

 

 

 

【春日ケア・ロビーのお花】ワレモコウ 茶人に愛された季節の花。花は野にあるように。

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赤茶色の小さなガクの集合体、ワレモコウ

金沢春日ケアセンターのロビーのお花を紹介します。

大きく広がる赤い花は、グロリオサ

茶色の粒状の花がかわいらしいワレモコウ

今回の花アレンジで注目していただきたいのは、楕円形をした粒状のワレモコウの花です。花束などで見たことがある方も多いと思います。深い赤、茶色の粒が風に揺れているのを見ると、秋の訪れを感じます。

ワレコモウはバラ科です。グミのように見える粒は、2mmほどの小さな花が集まってできたものです。一つひとつの花には花びらがなく、ガクだけでできています。日本では雑草として扱われることが多いのですが、根や葉を天日干しにしたものは古くから生薬として用いられてきました。抗菌作用、収れん作用があり、止血、抗菌に効果があるそうです。

お茶室に秋の彩をそえる

お茶室の床の間に飾る茶花としても愛されて来ました。「花は野にあるように」。千利休の教えです。ワレモコウの茎が不規則な方向に伸びている様子や、蕾状の花の控えめな様子が、まるで自然の中にありのままに咲いているように見えるため、秋の珍花として茶人が好んで扱ってきました。

ワレモコウの深い赤茶色は、花入れに良く使われる備前焼や信楽焼、竹の渋いデザインに良く似合いますよね。花言葉は、変化、移ろい、憧れ、もの想い…など。見る人の気持ちの変化、深い思いを象徴する花だということが分かります。

暑い夏が少しずつ少しずつ秋へと移ろい、目に入る景色にも赤や茶色の深い色合いが増えてくる。そして、また新しい楽しみも待っています。

季節の小さな変化をぜひ楽しんでください。

 

【春日ケア・ロビーのお花】エリンジウム エリンギとは深いご縁あり。名前にご注目を!

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エリンジウム
とんがりとまんまるが組み合わさったモダンアート

金沢春日ケアのロビーのお花を紹介します。

今日注目したいのは、紫色の丸い花エリンジウムです。小さな花の集合体でできた粒があり、その周りには痛々しいトゲが四方八方に広がっています。セリ科で、ギリシャ語でトゲを意味する「エリギオン」にちなんで、エリンギウムという名前になりました。アメリカでは、葉の形が柊に似ているので「シーホーリー」と呼ばれています。

眺めていると、青紫色のさわやかな色合いが夏の暑さに涼しさを加えてくれますね。光の当たり具合では、艶が際立っていぶし銀が降りかかっているようにも見え、鋼の強さも感じられます。

花言葉は、「無言の愛」「秘めた恋」。まるみととんがりが共存する感情を想像すると、納得のいくネーミングです。

キノコのエリンギとのまさかの接点

キノコの一種として料理にも使うエリンギ。実は、エリンギは、このエリンジウムの枯れた根っこに寄生して育つそうです。エリンギという名前…確かにエリンジウムに似ていますね。見た目、色は全く似ていませんが…。今度、エリンギを食べる時には、ぜひエリンジウムも思い出してください♪

ケイトウのオレンジに秋の気配も

ふわふわ感が半端ない。思わず触りたくなるケイトウの花

ユリのピンク、トルコキキョウの紫のグラデーションが上品です

 

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