医療法人社団 仁智会

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心躍る花の季節を迎えて、令和4年度が始動

春日花アレンジ

新入職員を迎えて…

4月1日、仁智会では、金沢春日ケアセンター7階ホールにて新入職員の入職式を行いました。高齢の利用者さまを支える医療、介護の専門職として気持ちを新たにしました。職員一同、新人の皆様を温かく迎え、同時にそれぞれに初心を思い出しながら仕事に取り組んで参りたいと思います。


アカヤシオが満開

金沢春日ケアセンターの前庭も春の息吹に包まれています。
アカヤシオが満開です。淡い紅色の花びらが青空に良く映えます。

アカヤシオは、桜と同様に葉をつける前に花が咲きます。春日ケアセンターの前庭には、純白の花をつけるシロヤシオもありますが、こちらは4月下旬頃から花を咲かせます。シロヤシオは五葉ツツジとも呼ばれ、愛子さまのお印のお花としても知られています。

足もとには、ツクシがすくっと顔を出しています。周りには、スギナの芽も顔を出していますね。実は、ツクシとスギナは地下茎でつながっています。ツクシは春のこの時期に短い期間しか生えていませんが、スギナはそのまま秋まで成長します。

春の花園

続けて、春の花園にご案内しましょう。

春の定番、ソメイヨシノ

満開のソメイヨシノを見上げると、ほっとしますね。

チューリップは、冬の寒さの中で一定期間の冬眠状態を経ることで春に開花します。そして、気温に応じて花が開いたり閉じたりします。気温が20℃を超えると一気に開花します。5℃に下がると花は閉じます。

椿にはたくさんの種類があります。左側の侘助椿は、茶花としても利用される品種です。足もとには、小さな可憐な花々が優しく咲き誇ります。

シャクナゲ

 

 

 

 

 

 

 

 

中谷宇吉郎もびっくり!…ホワイトクリスマスin春日

ブログ春日

宝石のような輝きを放つ雪の結晶アート

今年も金沢春日ケアセンターにクリスマスがやってきました。
1階リハビリルームには、思い思いの雪をかたどった結晶アートが飾られ、華やかに降りしきっています。

「雪は天から送られた手紙である」

一つひとつの雪の結晶を見ると、まぁ繊細で芸の細かいこと。まるで宝石のようです。

左右対称で、結晶の先端がひし形や丸いのや、枝のように細くなっているのなど様々です。

これには、雪の研究を手掛けた科学者・中谷宇吉郎も驚くことでしょう!
中谷宇吉郎は、加賀市片山津温泉の出身の物理学者です。気象条件によって全く異なる雪の結晶ができることを突き止め、世界で初めて人工雪を作ることに成功しました。こんなロマンあふれる名言を残しています。

「雪は天から送られた手紙である。人間の眼が、いまの十倍か二十倍くらいに拡大されたら、雪山などもったいなくて、とても歩かれないであろう」

こんなきれいな結晶が足元に散りばめられていると思うと、確かにもったいなくて踏めないですね。
北陸、金沢に住んでいると雪は見慣れたもので、雪かきの負担が増え交通にも影響が出るなどどちらかというとやっかいものですが…こうしてみると宝石のような宝物にも見えてきます。自然が生み出すデザイン美をもっと楽しんでいきたいですね。

雪のこと、中谷宇吉郎についてもっと知りたい方は、この本がおすすめです。加賀市には「中谷宇吉郎 雪の科学館」もありますね。

ツリーとリースもお目見え

雪の結晶アートのとなりには、華やかなツリーとビックなリースもお目見えです。

リースは手作り。緑色の画用紙に細かい切れ込みを入れてあります。金色のリボンがアクセントになっています。

大きな靴下もそろいました。サンタさん、「かかと」をそろえてプレンゼントお待ちしています!

今年は、金沢も降雪でホワイトクリスマスになりそうです。
コロナの動向もまだまだ気になるところですが、利用者さまも職員もみんな元気に過ごしています。
暮らしの中に楽しみを見つけながら、健やかに、朗らかに日々を紡いでいきたいと思います。
今年も一年ありがとうございました。

メリークリスマス!

 

金沢のお背戸の秋をここで。皇室ゆかりのお印の木も色づく

ブログ春日

ヤマボウシ、アラカシ、キンモクセイ、モッコク…
秋色に染まるなじみの樹々
金沢のお背戸を演出

金沢春日ケアセンターの“自慢”の一つは、施設をぐるりと囲む植え込みです。
四季折々の花や葉を楽しめるよう様々な草木をあしらっています。
当施設も元菊町に移転新築して来年には15年目を迎えます。
移転当初植えた細くて小さかった苗木もすくすくと伸び、すっと背の高い成木へと成長しています。

秋真っ盛り。
赤や橙色に染まった葉が風に揺れ、小径に木の実がころんと転がる。
金沢の町家には、家の前や後ろにちょっとした庭があって、草木や小池、飛び石をしつらえ「お背戸」と呼んでいます。季節の変わり目には植木職人さんが訪れ、枝を剪定し、雪吊りを施すなどていねいにお手入れをして次の季節を迎える準備をする、そんな文化があります。

金沢春日ケアセンターの植え込みからも“お背戸”のような身近な風景を感じていただけます。
真っ赤な実がかわいらしいモッコク、なじみの芳香と橙色の花をつけるキンモクセイ、白い花が特徴的なヒイラギキンモクセイ。夏に白い花を楽しませてくれたヤマボウシは、黄色や赤に染まった紅葉の衣装をまとい衣替えです。

 

赤い実のモッコク

 

モッコクの枝。赤と緑のコントラストがきれい。

おなじみのキンモクセイ

 

白い花が特徴のヒイラギキンモクセイ

 

 

紅葉がいろづくヤマボウシ

足もとを見ると、かわいらしいドングリ達。アラカシの実です。アラカシは、石川県より西側の温暖な地域に植生するブナ科の常緑樹です。菊に似た黄色い花を咲かせるツワブキも満開で、木々の足もとを彩っています。

 

アラカシの実

 

 

ツワブキの花

 

皇室ゆかりのお印の木
ゴヨウツツジ、コウヤマキ

そして、皇室ゆかりのお印の木「ゴヨウツツジ」と「コウヤマキ」。
ゴヨウツツジは愛子さまの、コウヤマキは悠仁さまのお印です。
3年前に撮影したそれぞれの写真と比べると、幹も太く背丈もずいぶんと大きくなりました。

お子さまへの願いを込めて…

ゴヨウツツジは、初夏に真っ白な花を一面に咲かせます。天皇陛下と皇后陛下が「純白の花のような純真な心を持って育ってほしい」という願いを込めて愛子さまのお印にしたそうです。
コウヤマキは、まっすぐ上にのびて樹木全体が円錐形をしているのが特徴です。針葉樹ですが、葉に触れてもやわらかく痛くありません。秋篠宮ご夫妻が「大きく、まっすぐに育ってほしい」との思いで選んだそうです。

皇室のお一人お一人が持つお印。お子さまへの願いや思いを込めてご両親が選んだお印はきっと生涯本人の命と心を守るものとなるのでしょう。最近は皇室の話が話題になることも多いですが、ゆかりの木々を大事に育てながら、その成長を眺めていると、温かく見守っていきたいなという気持ちになります。

ゴヨウツツジ(2021年11月撮影)

 

3年前にはまだ背丈も小さい若木でした。(2018年5月撮影)

 

ゴヨウツツジ、うつむき加減の白い花が特徴(2018年5月撮影)

 

花も葉っぱも5枚ずつ輪生する(2018年5月撮影)

 

全体が円錐形にまとまるコウヤマキ(2021年11月撮影)

 

まっすぐな幹と凛とした立ち姿が美しい(2018年5月撮影)

季節の移ろいを楽しむ工夫と心を

金沢春日ケアセンターはJR金沢駅にも近く、目の前はまめだ大通りが走り、日中は交通量も多い街中にあります。
しかし、一歩敷地に入ると木々の葉が触れ合う音や花の香り、色を味わう憩いの場となっています。
利用者さまもご家族も、職員も散策したり、出入りの際にちょこっと季節の景色を楽しんでいます。
よく、おしゃべりの話題にもなりますよ。

介護施設だからこそできる、金沢ならではの季節の移ろいを楽しむ工夫と心を少しでも感じていただけたらと思っています。

カニ漁解禁、“春日市場“でも初売り

ブログ春日

金沢の冬はカニがいなくちゃ始まらない

11月6日に今年のカニ漁が解禁になりました。金沢春日ケアセンターの1階にある近江町市場ならぬ“春日市場”でも初売り開始です。足先までしっかりと身の詰まった食べ応えのあるズワイカニがお目見えですよ。

白い模造紙に朱色を塗り、ところどころ白い筋も見え隠れしているところがまさに本物。甲羅の黒い斑点も添えられているほどのこだわり様。

こちらが、近江町市場に並ぶカニ。こちらも、もちろんおいしそう。解禁日から始まる恒例のカニ汁まつり、今年は残念ながら中止のようです。

今期は、雄のズワイガニ「加能ガニ」は3月下旬まで、雌のズワイガニ「香箱ガニ」は12月末まで店先に並ぶそうです。

 

春日富士、ここにあり

ブログ春日

深まる秋、富士山と紅葉がお目見え

金沢春日ケアセンター1階のリハビリルーム前に、突如富士山が現れました。
名付けて「春日富士」。初冠雪も果たし、美しい姿です。
周りを縁取るもみじは、良く見ると何と「手の形」です。拍手喝采!

ここでちょっと豆知識。
富士山が現在の形になったのは8000年ほど前。日本最古の和歌集「万葉集」には、「不尽山」と書かれています。
「富士」という漢字で書かれるようになったのは、平安時代の「続日本書紀」あたりから。富士という言葉のほかに、「不死」「不二」とも記されているそうです。不老長寿、いつまでも元気で二つとない人生を歩む。春日富士もそんなメッセージをしっかりと発信していますよ。

こちらは本物。こうしてみると、春日富士も結構いけていますよ。

食欲の秋…秋の味覚、ブドウや柿もたわわに
サンマに、おでんも

花より団子…ならぬ、富士山よりブドウ。巨峰にナガノパーブル、シャインマスカット。最近はブドウもいろいろな種類が増えましたね。折り紙で作った柿もおいしそう!

そして、待ちに待った酒類提供解禁の号令とともに、サンマやおでんも登場です。
昨年冬は、感染対策でコンビニエンスストアのおでんも店頭から消えましたが、今年は復活の兆しありです。

七輪で焼いたサンマからは香ばしい香り

出汁が染みたおでんもありますよ~♪

思い切り旅に出かけられるまで、もう少しの我慢。
施設の中で、秋の旅をゆっくり楽しんでくださいね。喜んでお供します。