医療法人社団 仁智会

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「勢い」ある一年に

春日花アレンジ

 満を持して、飛躍する

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

今年は夏に東京オリンピックのある年。それに尽きますね。
開催国として準備を整え、満を持して各国の選手や関係者を“おもてなし”し、盛り上げていきたいものです。そして、 私たちも活気に満ちた勢いある一年にしていきたいと思います。

金沢春日ケアセンター、隣接する金沢春日ケアレジデンスのロビーでもダイナミックな花アレンジが皆さまをお迎えしております。

ケアレジデンスの花アレンジからご紹介します。

ケアレジデンスの花アレンジ

しだれ柳の枝が、まるで流れでる滝のようです。
夜のロビーで眺めると、艶やかな女性の着物姿にも見えてきます。
そして、小さく丸めた紅白の餅花がかわいらしさと華やかさを演出しています。

豊作と繁栄を祈る餅花

餅花

江戸時代の頃から、全国各地で1月15日の小正月に餅花を飾る習慣が盛んだったそうです。
稲の花をイメージしていて、穀物の豊作や繁栄を祈りました。
まゆ玉という言い方も聞いたことがあります。

今はあまり行われなくなりましたが、正月飾りや書き初めを燃やす「左義長」に合わせて、
地域や町内会で餅つきや餅花づくりのイベントを開いているところも多いですね。

 

アレンジの中心に集められた西洋菊とシンビジウムの紫色のグラデーションが、全体をとても上品にまとめています。

飛ぶ鳥の躍動感を演出

続いて春日ケアセンターのお花です。

春日ケアセンター花

こちらは、真っすぐに伸びた茎に、鶴を思わせるオレンジ色のくちばしのような花が印象的です。
このオレンジ色の花は、ストレリチア。極楽鳥花という別名を持ち、トロピカルな見た目からも分かるように、南アフリカ原産のバショウ科です。花言葉は新年にふさわしく、「輝かしい未来」だそうです。

針葉樹の代表である大王松や赤い実の千両、西洋菊、葉ボタンで縁取られた足元は、なじみの草木で安定と安心感があります。

夢と希望は大きく、そして着実に。オリンピックでの日本代表の活躍に期待を込め、自分たちも日々の活動や仕事を一つひとつ丁寧に取り組んでいきたいものです。

 

 

ONE TEAMで飛躍の年に…

ブログ春日

ラグビー日本代表のスピリットに学ぶ

今年もあと三日となりました。
「令和」という時代の変わり目を体感し、強烈な台風被害に見舞われ、東京オリンピックへのカウントダウンンなどを意識しているうちに、あっという間に年末を迎えました。

金沢春日ケアセンターや春日ケアレジデンスの玄関にも門松がお目見えし、新年を迎える準備が整いました。

ケアレジデンスの門松

金沢春日ケアレジデンスの玄関にお目見えした門松

今年は特に、ラグビーワールドカップで初のベスト8入りと躍進した日本代表の戦いが記憶に残っていますね。流行語大賞にも選ばれた日本代表のスローガン「ONE TEAM」は、ラグビーだけでなく、様々な場面で心に響く方も多いのではないでしょうか。

ジェイミー・ジョセフヘッドコーチが、今回、初めて代表入りした選手も多いチーム編成となった中で、「一体感のある組織づくり」を目指すために、選手たちと一緒に決めたキーワードだったそうです。

ラグビーワールドカップ

one for all, all for one-勝利、目標のために

一体感のある組織。スポーツチーム、企業とはそうあるべきだとは分かっているけれども、これが意外と難しい。ONE TEAMと同じような言葉で、ラグビーでよく使われるキャッチフレーズに、one for all, all for one があります。直訳すると、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」。自分勝手なプレーをすることが望まれないラグビーでは、このことをいつも意識していなければならない―。小学校時代からラグビーに打ち込んできたことで知られる東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗元総理大臣は、今でも良くこの言葉を口にしています。

目標のために、自分に何ができるかをを問う

後半のall for oneは、「一人のために」という意味のほかに、「勝利のために」という意味合いもある聞いたことがあります。「勝利のために」つまり、「目標のために」ということでしょうか。

翻って、私たちが取り組む高齢者の介護サービスでも、one teamとならなければならない場面は多々あります。利用者さまが自立して生活できるように、よく生きることができるように、医療、看護、介護、リハビリなど各専門職がプロとしての最大限の力を発揮し、集結する。利用者さまの命を守る現場だけに、時に、真剣に本音をぶつけ合うことで意見の相違や食い違いも生じます。

そこで問われるのが、コミュニケーション力です。意見を出し合い、同じ目標や目的のためにそれぞれがどう動くか、協力し合えるのかをていねいにすり合わせていく。そして、そこにはもちろん利用者さまやご家族もチームの一員として入っていただき、一緒にスクラムを組む。このことが、よりよい介護、ケアへと結びつくのだと改めて考えさせられます。

今年は、「働き方改革」の実働元年でもありました。各企業、組織が社員や職員の働き方の見直しに入っていますが、働く時間、休みの量を見直すだけでなく、それぞれがどんな目標に向かって、どういうチームとして臨むのか、そのことも同時に問われているのだと思います。

少々難しい話の展開になってしまいましたが、今年も、利用者さま、ご家族、そして地域の方々とともに歩むことができて大変感謝しております。ありがとうございました。

皆さまにとりましても、新しい年が素晴らしい一年になることを祈念しております。
どうぞ、よいお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

令和クリスマスはcool&warmで

春日花アレンジ

ケアレジデンスはcoolに、ケアセンターはwarmに

ベタな言い方ですが、明日、明後日は「令和初のクリスマス」。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。新元号に切り替わり、東京五輪の年を控えて、少々慌ただしいようなそんな空気感が漂っています。

金沢春日ケアセンター、金沢春日ケアレジデンスでは、クリスマスムードをしっかりと感じることができる花アレンジで皆さまをお迎えしております。ロビーのお花は、同様の素材を使いながらも全く違う印象を醸し出しています。

写真左が金沢春日ケレジデンスです。大きく華やかに花開いているのはユリ。デザートという品種です。中心が白っぽく、花の外側に向かうにつれてほんのり薄桃色に染まる艶やかな姿が特徴です。

ユリの花(デザート)

日本原産の品種も多いユリ

ユリはヤマユリ、ササユリ、テッポウユリなど日本が原産のものも多く、昔から野原や里山の風景になじんで咲いていました。私達にもなじみ深い花です。古くは「万葉集」「古事記」「日本書紀」にも描かれており、当時の人々もユリの花の華やかさを愛でていたことがうかがえます。

古代に想いをはせながら花を眺めると、アレンジもより深みを持って迫ってきますね。このユリの艶っぽさを引き立てるが桃色のトルコキキョウ、パッションピンクのストックです。丸みを帯びた花は、大輪のユリの脇でも存在感を持ってそれぞれ咲き誇っています。

雪をイメージさせる白枝と綿の実、ひむろ杉の緑がクリスマスムードを盛り上げます。すっと伸びた白枝は全体を引き締めており、「cool beauty」なクリスマスを演出しています。

レジデンスのクリスマスツリー

毎年恒例の春日ケアレジデンスのクリスマスツリー。夕方になるとイルミネーションがまばゆく輝く。

春日ケアセンターは、優しく丸く…

続いて、春日ケアセンターのロビーにやってきました。こちらは赤や黄色の暖色系でまとまり、あったかいアレンジメントです。こちらもユリ科の花が主役です。波打ったようにひだのある赤い花びらが特徴のグロリオサという品種です。花言葉は“栄光”。新しい時代を彩るのにふさわしい、力強い生命力を感じます。

グロリオサとピンポンマム

そして、グロリオサを囲むように咲く丸いのは、ピンポンマム。オレンジに近い黄色の花がとてもかわいらしく、赤い小さな実のヒペリカムと合わせてアレンジ全体を優しく温かい印象にまとめています。

赤やオレンジの背景になるのが優しいグリーンの枝もの、フェイジョア。ユーカリの葉に似ていますが、手触りがとても柔らかく、葉の裏が銀白色なので、光の当たり方によってキラキラと輝いているように見えます。そして、複雑な曲線が神秘的なウンリュウヤナギが華やかさを添えています。

新元号「令和」は、ご存知の通り万葉集が出展で、美しい調和という意味です。世界が調和され、平和が永遠に達成されるというメッセージが込められているといいます。世界も、日本も、そして目の前の花アレンジも調和が大切。一つひとつの花が置かれた場所で精いっぱい咲き誇ることでこそ、全体が美しいハーモニーを奏でるのです。

 

 

ご縁のエネルギー感じるレクルームに「寄るまっし!」

ブログ

館内の人気お散歩スポット―7階レクレーションルーム

金沢春日ケアセンターの7階最上階に行かれたことはありますか?
7階は、ワンフロアすべてが広いホールになっています。
体育館とまではいいませんが、天井も高いのでとても開放的です。
利用者さまの毎月のお誕生会などで利用することが多いですね。

レクレーションルーム

 

ホール

普段は照明も消して、静かな広い空間となっていますが、
実は、利用者さまのお散歩スポットとして人気なんです!

レクルームの作品にグローズアップ

ということで、今回はこのレクルームに飾ってある作品を少しご紹介します。

アップライトピアノの上に飾られている青と白の幻想的な作品。
これは、加賀友禅です。絵画に見えますが、よく見ると艶やかな染め布です。
日展作家の田嶋秀之さんの作品「巣立ち」です。
手前のほうは、白い鳥のようにも見えます。はるか宇宙までつながっているような渦とともに、
空間にさらに広がりを感じる近未来的な趣がありますね。

加賀友禅の染め額

 

続いて、大型の写真です。
乗鞍岳の雄大な自然を切り取った風景写真は、眺めているだけで、
まるで自分が信州の高原にたたずんでいるかのような不思議な気持ちになります。

乗鞍高原写真この大型写真は、岸本公蔵さんが撮影しました。名古屋出身のアマチュア写真家です。
岸本さんの姪にあたられる安井未星さん(染色家・金沢市在住)のご紹介で、
金沢春日ケアセンター1階のグリーンケアメッセのミニギャラリーで写真展を開いた後、
ご寄贈いただき、そのままレクルームで飾らせていただくことになりました。

岸本さんは、仕事で赴任された四国で自然の豊かさと人々の暮らしに触れて、
日本の原風景、日本の風土を表す写真を撮りたいと思い立ったそうです。
仕事をリタイアされた後、がんと闘いながらも日本全国、海外にも被写体を求めて写真を撮り続けました。
写真展にも出品されライフワークとして撮影に臨んでいた矢先、昨年、お亡くなりになられました。
その写真作品の数々から放たれる生命の息吹、力強さには圧倒されるものがあります。

姪の安井さんの草木染の作品を2年前の春にミニギャラリーで展示いただいたご縁で、
今回岸本さんの写真にも出会うこととなりました。

「ご縁」というものの深さ、不思議さ、そして有難さを改めて感じますね。
様々な方との出会い、目には見えない力を得てこの春日ケアセンターも支えられているということを実感します。
レクルームにお立ち寄りの際は、ぜひ作品にも目を止めて、エネルギーを感じていただきたいと思います。

このレクルーム、広いベランダもあります。
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の颯爽とした走行も間近で見ることができます。
夏に恒例の花火大会もきれいに見えますよ。

レクルームベランダ

 

はかない青春、煙と共に去りぬ

春日花アレンジ

煙のような、綿菓子のような…けむりの木

今回ご紹介するのは、金沢春日ケアセンターロビーの花アレンジです。
あっという間に夏の到来、花アレンジの主役はヒマワリ。

 

春日花アレンジ写真

黄色い花は、ロビーをぱっと明るくしてくれます。
その隣には、何やら綿毛のようなふわふわしたものが…。
薄い紫のふわふわの正体は、「煙の木」という木です。英語名ではそのまま訳して「スモークツリー」。

 

煙の木このふわふわしたものは、花の後に残った軸の部分。
種を遠くに飛ばすように進化しているのだといいます。雌株にのみふわふわが付いているとのこと。
思わず触ってみましたが、ふわふわというよりゴワゴワしていました。
ウルシ科なので、かぶれる可能性があるとのこと。あまり触らない方がいいみたいです…。

この「煙の木」、花言葉は「はかない青春」。
短い青春を、煙がすぐに消えてなくなる様子に例えたのでしょう。
そう思ってアレンジを眺めると…、みなさんもいろいろな光景が思い出されるのではないでしょうか。

季節と思い出を感じる花アレンジ

花アレンジを愛でながら、季節を感じ、そしてご自身の人生の軌跡、大切な思い出を振り返るきっかけになればいいなと思います。

暑い夏がもうすぐそこまで来ています。
皆さまも、体調にお気をつけてお過ごしください。

ヒマワリ